<#1-14>面接申込用紙

 

 初回面接(一番最初の面接)の最初にクライアントには「面接申込用紙」の記入をお願いしております。これは用紙に「氏名」「年齢」「性別」「住所」「連絡先」を記入していただくものです。個々の説明は後にすることにして、クライアントの個人情報はこの用紙一枚きりであります。

 記入後の用紙はファイルに閉じて保管しております。パソコンには一切入力しておりません。

 なお、記入に関しては、クライアントの差し支えない範囲で記入していただいております。ただし、後に述べるように必須の項目もあります。

 

「氏名」欄。ここにはあなたのお名前を記入して下さい。

 まず大抵の人はここに本名を記入されます。偽名を記入されても私には確かめようがありません。

 できればクライアントを名前で呼びたいと私は希望しております。もし、名前すら言いたくないということでしたら、私がどう呼んだらいいのか、その呼び名を記入して下さい

 

「年齢」欄。ここにはあなたの現在の年齢を記入して下さい。

 これは半必須の項目であります。正確な年齢を記入したくないのであれば、せめて「30代前半」とか「20代後半」などというふうに記入して下さい。

 年齢は非常に重要でありますので、できるだけ正直に記入していただきたく思います。なぜ重要であるかと言いますと、同じような問題であっても、20代の人と40代の人とではその意味が異なってくるからであります。若い人にありがちな問題であっても、それが中年期に起きているとすれば注目しなければならなくなるからであります。

 

「性別」欄。ここにはあなたが男性であるか女性であるかを記入していただきます。

 性別欄は特に必須というわけではないのですが、まず、大部分の人はここに記入しております。

 そして、実際の外観上のその人と記入されているその人の性別とが不一致という例は今まで経験しておりません。ここは当人に任せている次第なのでありますが、身体は男性で心が女性という場合、男性と記入しようと女性と記入しようと一向に差し支えありません。その人が選べばよろしいかと思います。もし、どちらとも言えないということであれば、無記入にしていただいて結構であります。

 

「住所」欄。ここには現在お住いの住所を記入して下さい。

 クライアントたちにもっとも敬遠されるのがこの項目であります。無記入の人の数が他の項目に比べて多いのであります。

 この住所欄なのですが、本当の所を申し上げますと、特に重要な項目でもないのであります。大体どの辺りから来られている人が多いのかという統計に必要であるというに過ぎないのです。従って、大雑把な記入でも一向に差し支えありません。「大阪府高槻市内」程度でも十分であります。

 

「電話番号」。ここには連絡先を記入して下さい。この項目は必須であります。

 こちらから連絡差し上げる必要が生じた場合に必要となりますので、是非ともご記入下さい。無記入であると非常に困る場面が出てくるのであります。

 あれは何年か前の冬のことでした。私は風邪をひいてしまって、高熱を発してしまったことがあります。それで翌日は休もうと思い、翌日に予約の入っている人に連絡してカウンセリングの延期をお願いしたのでした。その中に一人だけ連絡先が無記入だった人がありました。翌日、熱があるのに私は職場に来て、その人を待ち、その人が来られたら理由を申し上げて、面接を延期してもらったのでした。

 こういうことが起きるので連絡先だけはどうか記入していただくようお願いいたします。

 

(文責:寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

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