9月12日(水):テレビ番組より
昨日は休んでリフレッシュ(できたかどうかは定かではないが)したので、今日は勇んで仕事をしようと張り切っていたところ、今日はそれほど忙しくはなかった。
午前中は空きがあり、ひたすら書いて過ごした。その間、5件ほどの電話を受ける。今週から来週にかけての仕事が入った。いいことだ。とは言え、それらはすべて先週キャンセルになった人たちなので、仕事が増えたわけではない。新規のクライアントをどしどし獲得していかなければ。
午後からは予定の仕事をこなす。その間も一件だけ電話があったが、取ることはできず。
先週の土曜日もそれがあった。留守電に何やら吹き込まれているのだけれど、聞き取れない。いつかもう一度電話がかかってくるとは思うのだけど、今のところなさそうだ。
夜、22時過ぎに帰宅する。夕食がてらテレビを見る。例の「水曜日のダウンタウン」だ。
今回のプレゼンで「親に内緒で飼うペットはマックス人間までいける」説が面白かった。小さな女の子がおじさんを部屋にかくまうのだ。祖母から、祖母の大事な人で、実は妖精で、大人に見つかるとお空に帰らなければならないと、吹き込まれる。この子はそれをそのまま信じる。これが分裂―妄想ポジションというやつだ。速やかに妄想体系に入っていくことができるわけだ。誰がどう見ても禿げ頭のおじさんでしかなく、どこが妖精やねんと言いたくなるようなおじさんなんだけど、あの子には妖精が見えているのだと思う。
あと、「100歳以上のヘビースモーカー存在する」説も良かった。喫煙は健康に悪いと言われるけど、病気はそんなに単一の原因で決まるものではないものである。人間が全体的な存在である以上、何か一つのことで悪くなるということはないものである。長生きもそうで、何か一つのことで長生きできるとか短命で終わるということはないのだ。長寿の場合、喫煙などよりも、精神的なものの要因が大きいと僕は思っている。
そのままテレビをつけていると、ニュース番組が始まった。ロシアが日本との平和条約を締結しましょうと提案した。それも無条件で、一方的で、その場の思いつきで提案された。平和条約を締結するということは、過去のあれこれの問題を終わりにしましょうということだ。どうも日本が軽く見られているようで、不快感がこみ上げてきた。
それで日本のニュースは何かと言えば、パワハラばかりだ。スポーツ界のパワハラ(現在ではそう定義されるところのもの)なんて、当たり前にあるものだと僕は思っている。だからスポーツ界は汚いと信じている(もっとも、汚いのはスポーツ界だけにとどまらないのだけど)。
もし、僕に子供がいて、自分の子供がスポーツ選手になりたいなどと言い出したら、即座に子供を勘当するだろう。スポーツ選手にだけはなるなと、厳しく叱るんじゃないかと思う。これまたパワハラということになるんだろうけど、見ず知らずのコーチにパワハラされるなら実の親にパワハラされる方がまだましだ。どっちにしろパワハラになるんだったら、赤の他人に我が子がパワハラされることの方が、僕には耐え難い。それなら僕が自らパワハラする方がましだと思えてくるのだ。
スポーツを美化してはいけない。同じように、日本が世界に通用しているなどと信じてもいけない、そういう時代を迎えているのではないかと思う。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)