8月8日(木):予想外
今月はすでに2000ページほど本を購入しているのに、今日、700ページほど増えた。
午前中、空きが生じていたので、急いで梅田に出て、古書店に向かった。10時半ころ梅田に到着して、サッと買って、真っすぐ高槻に戻る。11時半には高槻に帰ってこれるだろう。そういう計画だ。
買う本はすでに決めてある。先日、この辺りに来た時に目星をつけておいたのだ。それを買うだけだ。あとは時間勝負だ。
ところがである。その古書店、10時にはオープンするだろうと思っていたら、まさかの「準備中」である。サイアクだ。
11時までは待とうと決めた。決めたのはいいけど、30分ほど、どこで時間をつぶそうかと考える。どこかに喫煙場所でもあればと思ったのだけれど、駅周辺はどこも灰皿がない。大阪も東京みたいになるのか。
喫煙場所をなくすのは問題解決にはならんと僕は考えている。灰皿を撤去すれば喫煙者が減るなどというのは実におめでたい考えだ。喫煙場所がない分、路上喫煙とかが増えるに決まっているのだ。現に、僕も路上喫煙をやらかした。
人通りの少ない場所を探して、電柱の陰に隠れるようにして喫煙した。どこか喫煙場所があればそこに行くんだけれど、どこにもないんだからしょうがない。かつて喫煙場所だったところも閉鎖されているのだ。
足元を見ると、吸い殻がチラホラある。人目を忍んで、こんな場所で喫煙した人が他にもいるということだ。
さて、気を取り直して古書店に足を運ぶ。これで閉まっていれば今日は諦める。でも、ちょうど開店したばかりのようだ。11時オープンのようだ。覚えておこう。
買うと決めていた本だけを買う。ついでにあれこれ見ない。見ると、何か発見してしまう。興味のある本を見つけてしまう。すると、それは今度また買おうなどと考えてしまう。こういうのはキリがない。
購入した本の一冊はブランケンブルグの『自明性の喪失』だ。僕はこれを図書館で借りて、全ページをコピーして読んだのだ。手元に置いておきたい本だと、前々から思ってはいた。以後、古書店なんかで見かけるのだけれど、破損がひどかったり、値段が高かったりで、なかなか良縁がなかった。今回、値段も手ごろで、割合きれいな状態の一冊が売りに出されていたのだ。こいつは買わなくちゃ、となるわけだ。
帰りの電車でさっそく読み始める。以前も読んでいる本だから理解が早い。今日一日で半分以上読んだ。
高槻に戻る。そそくさと昼食を済ませて、午後からの仕事に備える。予想外のことが起きると、とかく慌ただしくなるものだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)