8月15日(火):休めないお盆
しばらくブログとも遠ざかっていた。忙しかったのと、体調が良くないのと、その他諸々の事情で手付かず状態になってしまった。
取りあえず、この一週間くらいのところを振り返っておこう。
先週の水曜日の晩、駅で知人に会った。かつての飲み友達だった奴だ。久しぶりに見る彼はひどくやつれていた。事情を聞くと、連日超過勤務をしているらしい。そんな会社辞めてまえと思わず言ってしまった。
その後、駅の周辺を歩いていると、物陰から声をかけられた。外国人の若い女性で貧困国のために募金活動をしていると言う。奴にキツイことを言ってしまった罪悪感も手伝って、普段なら募金なんてしない僕がついつい募金をしてしまった。500円だけ募金袋に入れてあげた。500円だ。無駄金になっても構わない。それでも彼女は喜んでいたようだ。
金曜日は新規のクライアントが来られた。継続してやっていけるか覚束ない感じの人だ。長くは続かないかもしれない。
土曜日も仕事が入っていた。夜は飲みに行く。と言うか、顔見知りとバッタリ会ったので、そのまま呑みに行ったというところだ。
このお盆で唯一の休日であった日曜日は、お墓参りをする予定だったけれど、何もする気力が湧かず、結局、高槻の職場で過ごす。
夜、また呑みに行ってしまう。飲み屋の女性から相談を受けてしまった。僕は酔った勢いでいろんなことを言ってしまったような気がしている。気がしていると言うのは、どうも後半は半分寝ていたような感じになって、よく覚えていないからだ。
月曜日。クライアントから「先生はウデがいいんですね」と言われた。褒め言葉として一応は受け取っておくけど、技術でやっているんじゃない。
夜、薬局で昔の知り合いにバッタリ会う。お盆の頃はこういう経験をよくする。かつて飲み屋で働いていた女性だ。元気そうで何よりである。
その後、昨夜の飲み屋に顔を出す。どうも昨夜のことが気になっていたのだ。いらんこと言ってないだろうかと心配だった。ところが、彼女の方から昨日は話を聞いてくれてありがとうと言ってきた。余計なことを言っていないかと気になっていたけど、どうやら取り越し苦労だったようだ。
それで今日である。今日は休日だけど、高槻に出る。ホント、今日から頑張って、この一週間の遅れを取り戻さないといけないと思い、気持ちを引き締める。
今日こそランディングページのことをやろうと思っていたけど、蓋を開けてみれば、本ばかり読んで過ごした。どういうわけかミンコフスキーの『生きられる時間』のことが頭に浮かんできて仕方がなかった。それで読み始める。止まらなくなる。
この本は、難解だけど、なぜか僕のお気に入りの一冊である。読んでいるだけで気力が湧いてくる。優れた思想は人を動かすものであるし、人を癒すものだと思う。
これが今年の僕のお盆休みだ。結局、休めないお盆になったようだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)