8月14日(金):邪魔をするなよ
今日は当初の予定では休みにするはずであった。お盆のこともしたいと思っていた。それで、今日はできれば墓参りくらいしたかったのであるが、結局、中止にする。炎天下を外出する気になれなかったこともあるし、コロナ対策のために人込みは避けたいという思いもあった。
今年のお盆は一日だけどこかで休みが取れたらいいくらいに思っていた。たまたま今日だけ空きが生じた。それで予定等を入れないようにして空きをキープしてきたのだった。
でも、ふたを開ければ、いつものように高槻に出て、一日職場にて過ごす。
今日はサイトの原稿を書いて過ごす。夫婦のケースを今は書いている。僕の書くものはどれも中途半端だ。最後まで書ききった項目というものがほとんどない。だから今回のテーマというかケースは最後まで書ききりたいと思い、励んでいる。そうすると膨大な分量になってしまった。
これまでに40項、120枚ほど書いたけれど、まだまだ終わりが見えない。最後まで完成させる自信もなくなってきたし、これを本当に公開するかどうかの懸念も生まれている。とりあえずやっていく。
夕方頃、しまったと思った。今日一日空きが生まれているのなら掃除関係のことをしておけばよかった。少し後悔する。今年のお盆休みは大掃除ができなかった。
昼間、新規の予約が入る。ああ、まただ。また枠を守ってくれない人だ。
予約は面接を受ける当人と交わしたいのだ。代理人が予約を取ると、本人を抜きにして我々だけで契約を結んだことになるので非常に拙い。常識的に考えたら、この契約は無効になる。予約を解消しようかとも思ったけれど、もうええわ。面倒臭い。
僕は個人カウンセリングを行う。これはつまり、クライアントと僕の一対一の面接ということだ。他の人間はその場に居合わせない。クライアントに余計な刺激を与えないようにしたい。第三者がいるとその人物の目という刺激にさらされることになる。このような状況でクライアントが当人自身になれるかどうか僕は疑問である。第三者は邪魔だ。付け加えて言うなら予約の代理人も邪魔だ。
どうして本人が予約できないのであろうか。そこが最大の疑問である。代理人が本人に代わって予約を取る時、この代理人はその人に対して何をしていることになるだろうか。その人をどのように扱っていることになるだろうか。実はけっこう重大な問題なのである。クライアントが自分で予約を取るのと、代理人がその人に代わって予約を取るのとでは大きな違いがあり、僕の経験では後者の方が問題が大きい。そこにはクライアントの問題だけでなく、代理人の問題も含まれている。
現時点では何とも言えないけれど、当日までにキャンセルされる可能性もありそうだ。ドタキャンも覚悟しておかなければならない。
また、夕方頃、ドアにノックがある。誰やねんとブチ切れそうになる。僕は足に薬を塗っている最中だったので出ることもできない。もうええわ、無視や。
すぐ帰ったところを見るとセールスかなんかだろう。この前のような「覗きに来ました」というような人であれば僕が出るまで粘るはずだ。まったく、人格障害は面倒である。
頼む、邪魔をしないでくれ。僕は僕で忙しい。8月に入ってから一日も休みがない。いや、休まないのだ。そんな贅沢はできない。8月はこのまま31連勤となりそうなのに。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)