7月9日(月):特別なことはなく
膝はましになったが、腰痛はひどくなる。歩行のたびに痛みが走る。ゆっくり、慎重に歩かなければならない。
こんな状態で、朝のうちに外回りのことをしておく。必要なものを買い揃えておく。先週やっておくことだったけど、雨天のため延期にしたのだ。
雨といえば、各地で水害の被害が出ているそうだ。人間は自然には敵わないものだ。自分たちの無力さや卑小さを人はもっと自覚した方がいいと僕は思っている。亡くなった方々もいらっしゃって、僕がこうして生きているのも申し訳ない気持ちがするが、まあ、僕の方もあと数年くらいしか生きられないだろうから、勘弁してもらおう。
心身が日に日にダメになっていくかのようだ。ホント、あと数年生きられたらいいと思うことがある。少なくとも、長生きをしたいとは思わなくなっている。
昼休み。夕方のクライアントから変更の連絡を受ける。ああ、また仕事が流れるのか。空しい気持ちに襲われる。
その後、もう一件電話があったが、取り損ねる。取り損ねると言うのは、こちらが取ろうとした瞬間に切れたのだ。ちょうど電話から離れていたのだけど、腰が痛くて、電話に駆け寄ることができなかったのだ。ソロリ、ソロリとにじり寄っていく感じで机に向かい、それで電話を取ろうとしたら、切れたのだ。
この腰とか膝とかのせいでどれだけ電話を取り損ねていることか、我ながら自分の身体が腹立たしい。せめて留守電にでも吹き込んでくれたら、こちらからも連絡できるのに。
夕方は時間が空いたので、ひたすら書いて過ごした。原稿を書く。取りあえず、ザッと書き綴る。後から修正していくので、最初にある程度の形まで仕上げておく。3ページ分(3項分)書いた。
夜、鎮痛剤を服用する。外出の二時間くらい前に飲むようにしている。だんだん薬が効いてくる。本当に痛いときはなかなか効かないものだが、それだけ痛みがましになっている。
いつものように、その辺を一周する。ゆっくりとしか歩けないけど、夜の高槻の様子を見回る。あまり、景気はよろしくないようだ。以前ほどの賑やかさがない。3連休を控えているからだろうか。いや、きっと景気がよくないのだ。
帰宅する。映画を観る。DVDだ。いつもならマカロニウエスタンなんだけど、今日は「遠すぎた橋」を選ぶ。好きな映画の一つだ。いつか、こういう映画の話も展開したいとは思うのだが、なかなか手が回らない。
ざっと振り返って、今日はそんな一日だった。腰痛に気を配りながら動き、予定通りこなした仕事もあればキャンセルになった仕事もあった。外回りをしたり、映画を観たり。上には書いてないけど、本を読んだり勉強した時間もあった。特別なことはなかったけど、いろんなことをした一日だった。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)