7月7日:炎天下を歩いて

7月7日(木):炎天下を歩いて

 

 今日は副業の方の研修に出る。

 当初の予定では、研修を終えてから高槻へ出勤する予定だった。だから休みにしていなかったのである。

 ところが、急遽、研修後にいくつか回らなければならなくなった。昨夜遅くにそう決まったのである。

 

 研修の方は、まあまあといったところだ。慣れない仕事なのでキツイことはキツイが、だんだん覚えてくる。覚えてくるものが増えるほど、より広い範囲で物事が見えてくる。この上達している感じが心地よく感じられている。

 とはいえ、体力的にキツイと思うこともある。特に足のことを気にしながら仕事をするので余計に精神的に疲れる。あと、暑さもある。出勤時には汗をダバダバかいてしまう。

 家から40分くらいでその仕事場に着くのだけれど、この出勤時間というものが大切だということも実感している。家を出る時は今日は気が乗らないなあなどと思っていても、仕事場に近づくにつれて意欲が湧いてくる。今日も頑張ろうって気になる。

 つまり、出勤時間というのは、自分を創る時間でもあるのだ、とそういう発見をする。高槻へ出勤する時にはあまり感じることのなかった体験だ。

 この意味でも在宅勤務は厳しいだろうなと思う次第である。

 

 研修を終え、仕事場を後にする。

 今日はここから三か所ほど回らなくてはならない。

 その一つにマイナンバーカードの申請・受け取りがある。マイナンバーカードなんて作りたくなかったのだけれど、僕の場合、身分証明するものがないのである。複数の証明を用意しなければならないのである。カードがあれば、カード一枚で済むのである。それだけのためにカードを作った。

 もし免許証があれば、カードなんか作らなかっただろう。

 さて、カードの申請場所なんだけれど、京都は烏丸三条辺りにある。阪急電車を降りて、炎天下を歩く。この辺りは人も多い。それもまた暑さに関係しているような妄想を抱いてしまう。

 一応、案内の地図はある。うろ覚えで歩いていて、この辺りだと思うが、と地図を参照する。なんてことはない、その建物の真ん前で地図を広げていたのだ。

 中に入り、手続きを済ませる。思ったよりも人が多かった。これだけの人がカードを作成しようとしているのは意外だった。

 何度も窓口へ行っては待たされを繰り返す。どれくらいだったろうか。小一時間くらいか。それでカード発行が終了した。

 そこからまた炎天下を歩く。

 烏丸通りは歩道が狭い。加えて歩行者が多い。その歩行者の間を縫って自転車とかが通るのだ。キレそうになる。

 僕はルートを変える。烏丸駅に向かわずに、大宮駅方向に折れる。その道中で銀行に寄り、加えて必要なものの買い物も済ませる。もう一つ贅沢を言えば、何か食べたかった。やたらと空腹感に襲われていた。

 大宮駅へ着くと、近くのパチンコ屋へ入る。パチンコのためではなく、涼むためである。ついでに喫煙して一服。冷たい飲み物も飲む。時刻は19時近かった。

 猛暑の避難場所として、パチンコ店ほど最適な場所はない。日ごろからそう思っているのだけれど、今日は身をもって実感した。

 高槻に電話をして、留守電に何か吹き込まれているか確認する。なんてこったい、今日に限って4件も留守電が入っている。うち一つは業者だ。

 もう一つ、問い合わせか何かわからない電話が入っている。その場限りの救済を求めているような感じの人だ。こういう人は僕のカウンセリングには不向きである。もし、この人が明日からの数日のうちにまた電話をしてくるようであれば検討しよう。そうでなければ縁のなかった人としよう。

 

 それから帰宅となった。

 帰宅後はまず食事である。腹が減って死にそうだった。

 急いで食い過ぎたのか、食った後に具合が悪くなる。横になって少し休む。多少暑さにもやられていたのだろうか。少し寝入ってしまう。

 今日は本を読めていないので、少しだけ読んで、それから今日はもう寝ようと思う。

 とにかく疲れた。炎天下を歩いたのが堪えたのか。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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