7月29日:なんてことだ! 

7月29日(土):なんてことだ! 

 

 朝一番にサイト作業を行う。新しいパソコンでやってみる。まだ使い慣れていないので戸惑うことも多かったが、一応、先週までのブログを公開する。 

 

 このサイトだけでは弱いので、いわゆるサテライトページを散りばめることにした。ある業者に委託すると、早速30ページほど業者が作成してくれた。今日、それを確認してみる。 

 オーマイガー! なんていうことだ。使って欲しくないワードや表現がふんだんに使用されているではないか。おまけに不要な写真の数々だ。タップすると電話が直通するやつなんかもってのほかだ。それでだろうか、近頃、しょうもない問い合わせ等が増えているのは。 

 取りあえず、文章以外はカットだ。その文章も僕が一から書いていくことになるが、当面は今ある分を置いておく。10ページほどその作業をしたところでクライアントが来られたので、そこで中断だ。今後、それを早急にやっていかないといけない。 

 

 業者に作らせると、とかくとんでもないものを作りおる。彼らからすれば、僕のサイトの方がひどい出来栄えだと言うだろうけど、彼らとは水と油のような気がしてくる。 

 彼らは「解決に導きます」「アドバイスします」などといった表現を使用する。そんな僕にできないことを書かれては困るのだ。解決に導くのはクライアント自身であり、アドバイスなんて基本的にはやらないのだ。 

 あと、平気で医療機関を連想させるような文言や写真を使用するのも困りものだ。今日削除したものの中には、白衣を着た人物が写っている写真があった。医師が問診しているようなイメージを掻き立ててしまうように思う。そういうのは真っ先に削除しないと、僕のところが誤解されたり、先入見を与えてしまったりしてしまう。 

 とにかく、彼らは写真を載せたがる。見栄えが良くなるとは思えないのだけど、彼らは好んでそれをする。この写真は、つまり視覚イメージということなのだが、こういうものが文章よりも先に閲覧者を方向付けてしまう。僕には暴力的なツールであるように思われるのだ。だから使用したくない。文章だけのページで十分だ。 

 文章ばっかりで殺風景だと言うけれど、無意味な写真を散りばめるのと、専門家の文章がいきなり読むことができるのと、どちらが親切かを考えてみるといい。文章を読んで、写真にも目を奪われてでは閲覧者もしんどいだろうに。それなら文章だけを提示してあげる方が負担が少なくなるのではないだろうか。僕はそういう考え方をしている。文章内容に関連のない写真は不必要だ。 

 

 ムシャクシャした気分でクライアントたちと会う。心ここにあらずという瞬間が幾度かあった。それでも、どうにかこうにか予定の仕事はこなす。 

 あと、書籍の方にも取り掛かった。この二週間くらい手付かずだったが、今日から再開する。第1章を読み直し、一時間ほどかけて文章のチェックをする。修正を要する箇所がだんだん少なくなっている。多少なりとも完成に近づいているのだろうか。 

 

 夜。喫茶店に入って、3時間ほど本を読む。土曜日のということもあって、やたらと賑やかだった。団体さんが多かった。 

 左隣の席では耳障りな相槌を打つおばさんがいたけど、あれは人の話を聞いていないな。まあ、そんなことはどうでもいいか。 

 読んだのは、バルザックの「『絶対』の探求」、ロゾラートの「精神分析における象徴界」だ。合わせて200ページほど読んだろうか。前者は初読で、後者は二度目だ。後者のほうは、いささか難解で読んでいて訳が分からなくなったりするが、それでも読んでいて面白いと感じるという、僕の中では変わった本だ。 

 

 と、そんな一日だった。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

 

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