7月22日(火):高校生の取材
(取材)
今日は高校生の取材を受けた。最近は夏休みの宿題なんかでそういうのがあるらしい。会社とか商店なんかに行って取材、インタビューして、レポートか何かにまとめるという課題であるようだ。
それで、今日、高校生たちの取材を受けたわけだ。正直に言うと、僕でお役に立てるか自信はなかったけれど、若い人には協力したいという気持ちから引き受けた。
終えてみて、まあ、あまり上手く伝えられなかったなという想いが残っている。もうちょっと準備をしておいた方がよかったなと思う。行き当たりばったりで臨んだ僕が悪いのだけれど。
(心理テストへの協力)
若い人に協力したいという気持ちは確かに僕の中にはある。以前、どこかの大学院生が心理テストの協力を求めてきたことがある。僕は乗り気ではなかったけれど、一応、引き受けた。ところが、ありがたいことに、向こうの方から辞退してくれた。恐らく、僕の雰囲気からして、そう判断してくれたのだろう。
それを引き受けていたら、心理テストのサンプルを集めるために、僕は一人一人のクライアントにお願いして、テストを実施しなくてはならなかっただろう。サンプルくらい自分たちの大学で集めればいいと思うのだが。
それに、心理テストのサンプルを集めようとすれば、常に同一の状況、実施条件を作らないといけない。そうでないとテストの妥当性が確立できないからだ。つまり、被験者に対して、できるだけ一定の環境を与えなければならないということだ。同じ教示、同じ手順、同じ試験者が求められる。毎回、その人に来てもらって、僕のクライアントに実施してもらわないといけない。僕が代わりにやるわけにはいかない。彼らもさすがにそこまでできなかったのだろう。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
(付記)
高校生たちのインタビューを受けたのはこの年だったか。よく覚えている。僕はあまりお役には立たなかったという気持ちが残ったのだけど、彼女たちはそれでもきちんと宿題ができただろうか。どんなレポートになったのだろう。
(平成29年2月)