7月15日(土):島根にて
今年も島根に来ることができた。父の予定で昨夜から出発した。朝には島根に到着した。道中、道の駅で買い物をする。僕は欲しいものなんて何もなかったのだけど、「わさび焼酎」がやたらと気になり、一本、無駄使いをする。
島根到着後、最初に親戚を訪問する。その後、うちの山に登る。去年は僕の足の怪我のために途中までしか登れなかったが、今年は頂上まで登ることができた。去年の悔いを晴らした感じだ。
しっかりとした山道はついているものの、藪漕ぎして登らなければならない。来年にでも、一人で来て、草刈りしようかと思う。この道が命だ。この道を荒れさせてはいけないように思う。
島根に行くことの目的、僕の目的はこれで終了した。うちの山を見に行くことだけが目的だった。後は両親の用事について回るだけだ。
パーキンソン病を患っている伯父の見舞いをする。ボケて訳の分からんことを言うとは聞いていたものの、案外、コミュニケーションが取れることは発見だった。それに、訳が分からないということもなかった。
母親が呼んでも来ないと伯父は言う。僕から見ると祖母なんだけど、この人は40年以上前に亡くなっているのだ。伯父は母が死んだということを、まるで今初めて知ったかのように涙ぐむ。母にいてほしいのだと僕は思った。
再度、親戚の家を訪れ、それから旅館入りだ。昨夜はほとんど寝ていないので、けっこうクタクタになっていた。
それでも、夕食後、旅館の周辺を歩きに出た。これも去年はできなかったことだ。実際に歩いてみると、その辺りのことをよく覚えるものだ。車で通過するだけではなかなか覚えられないものである。
旅館に戻ると、内職をする。内職といっても大したことではない。領収証にうちのハンコを捺していくだけのことだ。昨日、ちょうど最終頁を使用した。この間に領収証の準備をしておかないと、来週から困ることになる。8冊の捺印を済ませる。8冊あれば、当分は持つだろう。
その後、勉強しようかと思ったが、物を読む気力がない。それでビールでも飲みながらテレビを見ることにした。「おっ」と思う番組があったので、それに関しては、別に取り上げよう。
とにかく、島根の一日目は無事に終了。いささかハードな一日だったけど、無事に終了したのがなによりだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)