6月9日(木):定休日・営業時間の変更
しばらく前から考えていたことであるが、定休日と営業時間を一部変更することにした。
定休日は、火曜日だけだったのが、火曜日と金曜日にする。
これは以前もそうだったのだけれど、どういうわけか金曜日にレギュラーで入るクライアントが少ないのである。
営業時間は10時から18時までとする。
これまでも18時以降に来るクライアントはあまり多くなかった。その時間に来る人は大抵仕事帰りに来られるのだけど、変更も多い。
その時間帯はオフィス街であればいいのかもしれないけれど、住宅街である場合、こちらまでお帰りになられてから受けるという形になる。クライアントの負担も大きいかもしれない。
毎日、長時間、この職場で仕事をするのがきついと感じられている。仕事と言っても、今は大半がサイト作業に充てられている。原稿を書いたり、公開したりをしている。正直言ってキツイ。
昨年より仕事の方が激減しているのもある。ここを短くして他の仕事もしようと考えている。というか、すでに動き始めており、近日中に一つ決まりそうである。可能であればさらにもう一つ仕事をしたいと考えている。
従って、当センターと他二つの仕事をしようと思っている。キツイけど、できないことはない。数年前はそれをしていたのだから。
他の仕事とは、まあ、アルバイトになるのだけれど、これはお金を稼ぐという目的もあるけれど、やはり多少は外の世界を見た方がいいと思うからでもある。ずっと一人でやっていると、世界からの隔絶感が半端じゃない気がする。
現代の世界がいいとは思わないけれど、その世界で生きている以上、その世界で生きられるようにならなければとも思う。
それで、もしアルバイトをするならカウンセリング関係の何かを探してもいいのだけれど、敢えてそれはしなかった。僕のカウンセリングは自分の仕事場だけで通用するものであると考えているからである。加えて、違った世界、まだ経験したことのない職業世界を見てみたいという思いもあるのだ。
今でも自分にできることがあるだろうか。もしあるとすれば、何ができるのか、そういうことも知っていきたい。いろんな形で世の中のためになりたいと今は思っている。
アルバイトをするというのも一つの理由であるが、心身の不安もある。その他、身辺のことや家族のことなどもある。定休日、営業時間の短縮はそれらのためでもある。
常に足のことが心配である。これから他の仕事をしていく上で、足が常にネックとなっている。痛くなったらどうしようという不安ばかりが先走る。その不安が僕にブレーキをかけるのだ。
以前も本業とアルバイトのダブルワーク、トリプルワークをやっていたけれど、足の問題は以前にはなかったものだ。未経験だけに怖い。
もう一つ以前と異なるところは、以前よりも欲がなくなっているということだ。以前なら、給料を稼いであれをしようとか、これをしたいとか、いろいろあった。今は何もない。足を悪くしてから少しずつ欲がなくなっていったように思う。
ショッピングを楽しむということも今はない。コロナ禍もあって、お店がなくなったりすることもあるし、あちこち歩き回って足が痛みだしたらどうしようという不安もあった。目的のものだけを買って、すぐに帰るというパターンが定着しつつある。
欲しいものもない。モノを買う時に、いつかそれを処分する日が来ることを考えてしまう。そうなると安易に買い物もできなくなる。
食べたいとか飲みたいといった欲も失せてしまった。美味しいものに興味がなくなった。食事も腹が膨らめばそれでいいといった感覚に陥っている。お酒は、たまには飲むけれど、飲んで楽しいという気分になることは少なくなっている。
お酒も、ほとんどは人付き合いが目的だ。人の集まる場に顔を出さないとさらにヘンコな人間になりそうに思う。でも、外の世界にもっと出るようになれば、もうその目的で呑み屋に顔を出す必要もなくなるかもしれない。
音楽はまったく聴かなくなった。CD等は買うことがなくなり、また、本も買うことがなくなった。本は新しく読みたいものはなく、かつて読んだものの中にもう一度読みたいと思うものが増えている。読み直しをやっていこうと思っている。
ふう、我ながら老けたものだと思う。
ボーヴォワールが50歳の時、「ボーヴォワールってオバハンなのね」といった言葉を耳にして愕然としたというエピソードを彼女は述べているのだけれど、僕もそれと同じ年齢に達した。オジンと呼ばれてもおかしくない年齢だ。
オジンにはオジンなりの生き方があるというものだ。今から模索していくのも悪くないな。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)