6月24日:退院が決まる

6月24日(金):退院が決まる

 夢を見た。はっきり覚えていないけど、昔の友達に別れを告げるという場面があった。彼らは一緒に行くかと僕を誘ったのだけど、僕は断ったのだ。それで、その場で僕は彼らと別れたのだ。
 いつぞや、入院し始めた頃、手術した辺りだ、昔の知り合いのことなどをやたらと思い出した時があった。僕は、この入院が終わりに近づいていることを実感した。

 今、これを書いている時点で、ようやく明日の朝の退院が決定した。それでも、今日一日は、これの決定を巡って、一喜一憂するような感じだった。
 退院できる状態であるとは聞いているが、それは退院していいという許可ではないのだ。今朝、退院したいという要望を出す。最終的に主治医の決定待ちである。その間、何度も気持ちが揺れ動く。
 一番困るのは、今後の予定が決まっていないということだ。抜糸をするのなら、抜糸が終わるまで居ようかなどと考えることができるのだけど、それがはっきり決まっていないのだから、いつまで居るのがいいのだろうってことになる。

 しかし、退院が具体的になってくると、僕の方でもいろいろ動かないといけない。松葉杖レンタルの手続きをしたり、退院の手続き、その他の書類関係のこともやらされた。その意味では、夕方までは何かと忙しかった。
 事務の人、薬局の人などが入れ替わり来ては、あれやこれや言う。そんな一度に覚えられるかと思うのだが、取り敢えず、聴いておく。それから主治医の先生が来て、退院の許可をくれた。最後がリハビリの先生で、退院後のリハビリ運動プログラムを作成してくれた。

 明日、退院だ。退院したと言っても、当分は自宅療養で行う。まだ一週間は現場復帰できそうもないし、あまり歩き回らないようにしようと思う。
 自宅に居ても、飲酒欲求やニコチン欲求が生じなければ本物だ。おそらく、そうはならないだろう。自宅でどれだけ我慢できるかを、これからはしっかり見ていかないといけない。
 今、一番やりたいことは、本を読むことだ。そして勉強したい。2週間近く、専門分野から離れていた。少し、長すぎる。これからはこの遅れを取り戻さないといけない。足止めを食らったり、停滞することが、今の僕には耐えられない。
 耐えられないけど、ここで暴走すれば、怪我を悪化させるだろうから、自分を抑えながらやっていかないといけない。ちょっとしんどくなりそうだ。


(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

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