6月21日:信じられないことばかり

6月21日(火):信じられないことばかり

 昨日、リハビリで学んだ運動を昨夜も行い、今朝も目覚めてからずっと行っている。

 今朝、部長の回診があるという。病棟内は忙しなさそうだった。リハビリの先生や看護師さんたちも来て、あれやこれや言う。ここに車椅子置いて、こう座って、ここに歩行器置いてと、何かと段取りをしていく。
 それで物々しい雰囲気の中、部長の回診というものを僕も体験した。偉そうな先生が来て(後ろに主治医やスタッフが付き従っている)、二言三言僕に問いかけ、あとは主治医となにやら質疑する。それでお仕舞い。
 本当に、こういうのは茶番以外の何物でもないな。病院内のしきたりに、いちいちつき合わされたといった感じしか残っていない。やるのはいいけど、自分たちだけでやってくれと言いたいね。こっちは、不自由な体を何とか工夫して、トイレ、洗顔、洗髪、体拭き、着替え、身の回りの整頓など、朝はやらなきゃいけないことが目白押しなのに。

 結局、昨日は装具の業者さんは来なかったのだ。今日は来るとのこと。
 僕はリハビリの準備をしていた。朝、何かと足を動かしていたけど、リハビリ前には少し休めておいた。それからリハビリへ向かう準備をする。
 いざ、リハビリへ行こうとした瞬間、装具の業者が来た。物凄いタイミングで重なるな。

 僕は一つ思った。こんな要領の悪い在り方をしているなんて僕は知らなかった。予定は重なるし、医師―看護師―リハビリなどの連携もスムーズじゃない感じがする。
 看護師さんから繰り返し、「動いてますか」などと訊かれる。リハビリの成果を見れば、僕が動いていることは一目瞭然なんだ。いちいち訊かれるから、なんか「信用されていない感」が半端じゃないわけだ。
 患者さんにコーディネーターを付けないとだめだと思った。このコーディネーターが、僕の予定やスケジュールを調整し、他部署間同士の連携を図るといい。まあ、どうでもいいか。

 リハビリに出席。先生が昨日の装置を持ち出す。待ってました。昨日からずっと練習してたやつだ。僕は成果を先生に見てもらう。昨日よりはずっといいとの評価をいただく。
 今日の内容は、基本的には昨日と同じものだった。新たな何かは追加されなかった。全体的に昨日よりもよくできた感じがしている。

 リハビリ後は装具の件だ。石膏で足の型を取る。それはいいけど、完成が一週間後とは。その間に多少とも腫れが引いたらどうすんだ。足の型が変わっちまうぞ。
 ホントに、病院なんて、信じられんことばかり起きる。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

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