6月16日:寝不足で 

6月16日(金):寝不足で 

 

 ほぼ夜通し書籍の原稿を書いていた。書いたというより、修正をしていった。まだまだ十分ではない。 

 徹夜覚悟で取り組んだが、3時頃、カクンと眠ってしまった。これは本当に急激にきた。ナルコレプシーってこんな体験をするのかなと思った。 

 5時半頃、母が起きてきて、僕も目覚める。そこから続きを始める。 

 

 今日は予約を入れていない。いくつかの予定が入っているからである。基本的には書籍のことをやろうと決めている。 

 出勤時の満員電車、降りる時に扉のところで膝をぶつける。痛みが走った。駅で少し足を休める。また割れたらどうしようと案じるが、固定されているのだから大丈夫だろうと考え直す。しかし、痛みが走ると、それだけで気分がブルーになる。その後、今日は一日痛みと違和感が続いた。 

 

 職場に着いたのはいつもより遅かった。留守番電話が入っている。以前来られたクライアントからだ。後で電話しよう。それよりも、今日終わらせなければならないことを先にやろう。 

 書籍の原稿をディスクに収め、出版社の担当者に一筆添える。これを今日中に送付する。 

 それと、今日は荷物が届く予定だった。電話関係のものだ。NTTからソフトバンクに乗り換えるために必要なものだ。 

本当はソフトバンクは好きではないのだ。NTTが不義理を働くからこんなことになるのだ。10年以上NTTでやってきた。それなのに客にそんな損失を与えるのか。裏切られたような気分だ。 

午前中は、それらの作業をしながら、荷物が届くのを待つ。 

 

 一件電話がある。クレジットカードの読み取り機を設置しないかという営業の電話だった。僕は要らんと断る。この営業マンが本当に話の通じひん奴だった。 

 クライアントがクレジットで決済するということは、クライアントが一つ借金を重ねることになるのだ。僕は僕のクライアントにそうなって欲しくないのだ。 

 

 昼休み。一応、電話がかかるかもしれないから、在室しておく。こちらからもクライアントさんと出版社に電話を入れる。 

 ウツラウツラしてしまう。昨夜はあまり寝ていないから、激しい睡魔に襲われる。そのまま眠ってしまった。 

 扉にノックの音がする。眠っていたのに体が反応した。即座に起きる。荷物が届いたのだと思う。急いでドアに駆けつける。なんてことはない、よくある営業だった。ああ、キレそうになる。関係のない奴は来るなって言いたくなる。 

 

 結局、在室中に荷物は届かず。昼から外出する。まず、郵便局へ行って、ディスクを郵送する手筈を整える。その後、投函。 

 銀行を二軒回る。それから「都そば」でうどんを食う。ようやく昼食だ。 

 職場に戻る。なんてこった、また留守番電話が入っているではないか。来月に来られる予定のクライアントからだ。ああ。この人とは連絡が取りづらいのだ。また電話かけてくれるようだから、待つことにしよう。 

 それにしても、僕の在室中は営業の電話ばかりかかってきて、僕が不在の時だけクライアントから電話があるって、どうなってるんだ。これが逆だったらいいのに。 

 

 時刻は夕方。キーボードを取り出し、演奏する。これは日課にしている。指先を動かすというのは良さそうである。頭が働くようになる感じがしている。 

 再び原稿の読み直しをする。気に入らんところがいくつも出てくる。それを納得のいくものになるまで、作り上げていこうという気持ちに襲われ、退室後も喫茶店に篭ってその作業を続ける。 

 結局、荷物は届かずである。外出中に配達されたかもしれないとは思ったけど、その場合、不在通知が入っているだろう。そんなものはなかった。一体、何やねん。金曜日に指定してくれてなかったのか。 

 ああ、そんなことで腹を立てる自分がイヤになるのであるが、もうどうでもいい。今日はここまでにして、僕は寝る。 

 

 これで僕の今日一日は終わり。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

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