6月15日:腰痛がひどくなる

6月15日(金):腰痛がひどくなる

 今日は腰痛が激しい。予定されていた仕事はこなしたが、それ以外はあまり動けない一日となった。寝転がって、本ばかり読んでいた。

 今回の腰痛は、以前のとは違って、悪い方の足の側に生じている。火曜日にかなり使い込んだので、その影響だと思う。翌日はまだましだったけど、その次、つまり昨日の木曜日辺りから少々ひどくなり、それが今日まで持ち越されている感じである。

 昨日といえば、夕方頃、変わったことがあった。僕は予定の仕事を終え、着替えをしていた(夏場は職場で着替えることにしている)。普段着に着替えているところ、ドアにノックがあった。誰だろうと思う。予定は何も入っていないのに。急いでズボンを履き、ドアを開けると誰もいない。ドアを閉めようとしたところで、階段から人が上がってきた。僕が出ないので帰ろうとしたのだろう。その人は、心療内科はここかと問う。僕はそんなこと知らないので、お隣のクリニックビルのことじゃないですかと答えておいた。

 僕は性格が歪みきっている人間なので、こういうのを信用しない。僕のところを偵察に来たのだなという妄想的確信を抱く。時々、そう思える人が来る。僕のところがサイトを見ただけではよく分からないので、現場を見に来ようとする人たちもいるようだ。僕はそれを偵察と呼んでいる。

 そういう偵察のようなことをする人の中には、現場まで来るという人もあれば、なぜか扉の写真を撮っていくという人もある。図々しい人になると、ノックをして僕に会おうとする。かなり図々しい人になると、僕が出るまで粘る。昨日の人はそこまで粘らなかったけれど。大した用もなく、ほとんど「覗きに来ました」といった雰囲気の人もある。いい迷惑である。

 それは勘ぐり過ぎだと思う人もあるだろう。その人は本当に間違えただけではないかと思う人もあるだろうと思う。でも、そっちはもっといけない。

 精神科であれ心療内科であれ、大抵の場合、予約しているはずである。自分が予約しているところを間違えて、別のところに行ったとすれば、その人の治療(ないしはその人の家族の治療)はまず成功しない。抵抗が大きいからである。A先生の治療を受けに行くことになっていたのに、B先生のところに行ったということであれば、その人はよほどA先生の治療を拒否したがっているのだ。それを意識化せずに、A先生の治療を受けたとしても、いずれ、この拒否感(抵抗感)は顕在化するだろう。ましてや、この人がA先生にそのことを言わなかったとすれば、A先生はこの出来事を知らないわけだから、この人に抵抗があるということを見過ごしてしまうだろう。結果的に、この治療が上手くいかない可能性が高くなるわけだ。

 まあ、よそのクリニックさんのクライアントのことだ、あまり口出ししないでおこう。

 それは昨日のことだ。今日のことに関しては、特に変わったこともない。腰痛で動かないようにしていたためである。

 帰宅してからは、静かにマカロニウエスタンを鑑賞する。「野獣暁に死す」をチョイスする。久しぶりに観ると面白いな。こういう映画の話もどこかで展開したいと思っている。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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