6月14日:ポイント騒動 

6月14日(水):ポイント騒動 

 

 深夜勤務明け。そのまま高槻に出る。今日はちょっとした用事がある。 

 高槻に着くと、即、職場入りし、若干の準備だけして、横になる。ここで寝ておかないといけないからだ。2時間ほど寝たのかな。そこから起きてサイトの原稿を書く。 

 原稿を書くといってもパソコンを家に置いてきているので、下書きを書く。アタマの中にあるものをすべて紙の上に書き記す。午前の時点でA4用紙6枚、12ページほど書いた。まだまだ書くつもりでいた。 

 それにしてもサイトの復旧も滞ったままだ。にも関わらず新しい原稿を書いているのだから、復旧を終えるのもいつのことになるやらだ。 

 午後から少し休憩を挟んで、再び書く。最終20ページほどになった。これをワードで打ち込んで原稿にして、サイトに上げれば終了という運びだ。 

 夕方、職場を出る。何か食べようと思う。考えてみれば、昨日の19時ころに夕食を取り、それから21時間ほど経過しているのに、その間に口にしたのはパン一個だ。深夜勤務後に食べたパンだけだ。さすがに腹が減る。あまり外食もしたくないが、ガッツリ食いたいと思い、サイゼリアに行く。ここは安くていい。 

 サイゼリアで食事しながらも原稿の下書きを書いて過ごす。その後、知人を訪れる。確認事項があったのだけれど、まあ、ついでに顔も合わせておこうという気持ちもあった。加えていろんな情報も耳にできた。それを終えて帰宅ということになる。 

 帰宅して、やっとケータイを開く。なんだかたくさん電話がかかっているな。留守電も入っているので聴いてみた。新規の人からだった。予約を取る気があるのかどうか不確かな感じがする。明日、その人からまたかかってきたら出よう。案外、今日一日だけのパニックで終わるかもしれないし、それならそれで無理してカウンセリングを受ける必要もない。 

 さて、帰宅後はサイト作業をしようかと予定していたが、ちょいと疲れたので、それは明日に回すことにしよう。 

 

 HPの方だけれど、僕は急がない。フォロワーなんてのも欲しくない。一応、今のサイトを見てくれる人もいるようだ。数は多くないけど、最近は閲覧者ゼロもなくなっている。最低でも一人は閲覧者がいる状態だ。でも、多くても10人に達することはない。せいぜい7,8人といったところだ。それでいい。僕など過去の遺物だ。今さら僕がウケるなどということは見込めない。 

 僕は僕で、閲覧者のニーズに答える気持ちなどさらさら無い。だからウケもよくないし、人気がないのも当然だ。それでも人気取りのために書くつもりはないのである。我ながら傲慢だとも思うが、構うものか。 

 

 ところで、バイトを始めたのは昨年の6月からだった。あれから1年経つ。当初の計画では、今頃はバイトの方も安定していて、本業の方にもっと打ち込んでいるはずだった。ところが蓋を開けてみれば、とても安定しているとは言い難い。世界的に不足していると言われる半導体であるが、それを作る工場でさえ人員整理をしなければならないのだから、僕からすれば、世の中の方が間違っている。 

 要するに、僕の方に落ち度はないと言いたいだけだ。 

 

 それにしても、職場にいて書き物なんかをしていると、世界が思いのほか静かだということに気づく。もちろん外の音が聞こえてくるのだけれど、室内は静かだ。こうして静かなところに身を置いているのも悪くないものだと思った。世界は騒がしすぎる。 

 

 そうだ、ポイントのことを書いておこう。いつもこれを書こうと思いながら先送りになっている。 

 買い物をするとポイントが貯まるというものだ。それはそれでいいんだけれど、たかがポイントのことでそこまで必死にならんでもいいのにと、ポイントなんて貯めない僕からすると、そう思われてくる。 

 いや、それは正しくないな。僕も某ドラッグストアのポイントカードを持っている。買い物した時に「カード作りますか」と店員さんに言われて思わず「はい」と答えてしまったのだ。以後、カード持っているかと尋ねられた時にだけカードを差し出す。店員さんがその都度スキャンしてくれるので、多少のポイントがついているのだろう。でも、それだけだ。僕自身はポイントを貯めているという感覚が全くない。 

 ポイントのつくカードは何種類もある。どれがどうやら僕にはまったく分からない。僕に何か尋ねられても分からないのだ。そんなのそのカードを所持している所有者が把握しておくことだと僕は思う。 

 セブンはナナコカードだ。セブンでポイントがつくのはそれだけだ。これはある意味で非常にシンプルである。ローソンはポンタとかエディとかでポイントがつくのだけれど、他のはどうなのだろう、よく分からない。 

 ペイペイだの、AUペイだの、ああいうのはどうなっているのかも僕は知らない。ああいうのも何らかのポイントみたいなのがあるのだろうか。 

 偶然、昨日はポイント詐欺のことをニュースで知った。代金引換で商品を送り付け、代金を受取人に支払わせ、注文主はポイントだけ騙し取るという手口だった。正直に言うと、最初はそれがどういう詐欺なのか僕には分からなかった。最初からポイント狙いの詐欺だったのだな。 

 詐欺は別としても、買い物してポイントを稼ぐよりも、不要なものを買わない方がよっぽどお得だと思うのは僕だけだろうか。ポイントのために不要なものを買うよりはその方がいいだろうと思うのだ。いや、正直言って、ポイントをためるということを一義的に考えると、自分が何を欲しているのか分からないまま買い物しているのではないかという気がしてくる。 

 そうは言っても、僕自身、以前スギ薬局のポイントを貯めていた時期がある。高槻で開業した頃だ。ある時、ポイントが貯まったので景品と交換してはどうかと店員さんから勧められた。無効になってしまうポイントもあったからだろう。僕はここらで景品に交換するかと思い、パンフレットを求めた。すると、店員がパンフレットを切らしていると答えたのだ。なるほど、そういうことだったのか。 

 ポイント制で稼ぐ一番有効な方法は、客にポイントを貯めるだけ貯めさせて、使わせないということだ。それは鉄則だ。以後、僕はいかなるポイントも貯めない。ポイントを貯めることのバカらしさに気づいたのだ。 

 まあ、ポイントを貯めたい人は貯めたらよろしい。遊びというかゲーム感覚でポイントを貯めるくらいでいいだろうと思う。しかし、必死になってポイント貯めようとしている人は、僕には愚かに見える。 

 少しポイントをつけそこなっただけで店員にキレるとか、信じがたい場面も僕は経験している。2,3ポイント、つまり2,3円のことでそこまで逆上するのだから、狂っているとしかいいようがない。 

 そのうち「ポイント殺人事件」なんてのも発生するかもしれないな。1ポイントつけそこなった店員が殺されたりしてね。たかだか1円で命を落としたんじゃ死んでも死にきれない思いがする。厭世感の固まりのような僕がそう言うのだから間違いない。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

 

 

 

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