6月12日:経営とネットワーク

6月12日(水):経営とネットワーク

 

 相変わらず足は痛い。でも、日に日にましにはなっているようだ。もうしばらくこの痛みが続くだろうけど、そのうち治まる見通しがつくように感じられている。

 朝一番の枠に空きがあり、時間があるので、散髪に行っておく。なかなか行く機会がない(ホンネはあまり行きたくない)。本当なら昨日行っているはずだったが、足の件でウヤムヤにしてしまった。

 

 朝はニュースを見る。正確に言うと、朝食時に食卓でテレビがついているので、食べている間だけ見るのである。

 最近、朝見たニュースを夜には忘れていることが多々ある。ニュースを見ている時、これはブログのネタに使えるなと思ったことも、夜になると、何かネタになることがあったな程度には思い出すのだけれど、ハテサテ、それが何だったかがサッパリ思い出せない。

 時には、薄ボンヤリと思い出すこともある。確かこういうネタだったなと思い出す。しかし、今度は、それが今日見たやつなのか昨日見たやつなのかがハッキリしない。

 記憶力がだんだん悪くなっているようだ。いずれ認知症になるだろう。僕はそれをけっこう確信している。認知症というものは、脳の話にすぐ持っていかれるのだけれど、本当はかなり心理的な話である。孤独な人、不幸な人がなりやすいと僕は思う。

 いや、もっと確信していることがある。僕が認知症になる前に、僕は死ぬだろう。自殺とかいう意味ではない。病死か、もしくは事故死・災害死かするだろう。きっと長生きはできない。まあ、今でも十分長生きしたとは思っているのだけれど。

 

 今朝のニュース、今朝のニュース…。そうだ、M救急センターだ。高槻にある救急病院だ。

 医師、看護師不足を解消するための資金として2000万円をクラウドファンディングで集めたというニュースだった。つまり、それだけのお金を寄付で集めたということなのだ。

 病院も経営難なのだ。小さなクリニックなんかはもっと厳しいんだろうな。

 今、医師が独立して開業しようとすると、銀行が金を貸さないそうだ。一昔前ならジャブジャブ融資していたものだ。と言うのも、病院とか診療所なら必ず回収できるからである。今はそんな時代ではなくなったらしい。

 開業する医師に集客できるかどうかが、まず、判断されるようだ。従って、2代目とか分院の方が有利なのだそうだ。先代からの患者さんとか本院から回される患者さんが期待できるからである。

 病院でさえそんな有様である。医者になっても、医者になるために投資したお金が回収できないといった時代も、そう遠くはないような気がしている。

 

 近くに医大があるので、近所の呑み屋で医大生と会うこともある。これから医者になろうという人たちだ。

 彼らと会話する機会があれば、僕は必ず言うことがある。医者になったら、もっといいところで呑め、と。安っぽい店に出入りするなと。

 それにはいくつか根拠がある。一つだけ言うと、一流の店で飲んでいると、一流の人たちと面識が増える。店の人を通じて、この医者の噂が彼らの耳に入る。一流の人が患者として来てくれるようになるかもしれないし、その人たちが他の一流の人たちにこの医者を勧めるかもしれない。安っぽい店で飲んでいると、安っぽい患者さんとしか縁ができなくなってしまう。安っぽい患者は、何らかの形で、治療費を値切ってくる。

 つまり、病院の外でどんなネットワークを築くかである。経営をしていこうということになれば、安っぽいところでネットワークを作ってはダメである。

 僕の持論である

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

 

 

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