5月5日(木):家族事情
足の方は相変わらずだが、右足に力が入るようになった分、今日はラクだった。
朝は早めに高槻に行く。明日からは普通に仕事なので、今日はもう大掛かりなことはしないで、片づけに入る。ゴミを出したかったけれど、歩くのがキツかった。もう3日ほど、置いておくことになりそうだ。
一段落ついて、トイレに行こうとしたら電話が鳴る。9時半ころだったと思う。誰だろう。また電話が来るかと思い、ずっと待機していたけど、掛かって来ずだった。
10時ころからずっと勉強とか本を読んだ。14時ころまで。
外を見ると、いい天気だ。今度は歩きたくなってきた。リハビリも兼ねて、歩いてこようと思い、職場を後にする。
周辺を回る。知り合い二人と会った。足を悪くしているということはバレなかったようだ。ただ、滅茶苦茶ゆっくりしか歩けない。
結局、30分ほど歩いて、クタクタになって、いつもの喫茶店に入る。15時だ。16時まで本を読んで、本を読みながら帰宅する。
ブラウン『ウィーランド』、まさかの展開を迎えて、ますます続きが気になる。リー・ベア『妄想に憑りつかれた人』を読み始めるが、こちらはあんまり面白くない。
それにしても暑かった。ビールでもと思うが、酒は控えているのだった。どうにか4日目の断酒が成功だ。ビールの代わりに、コンビニでアイスクリームを買って帰る。アイスなんて、滅多に食べない。でも、一つの習慣を変えるためには、普段ならしないことを敢えてやってみるということも必要だ。昨日は贅沢云々ということを書いたけど、アイスを買って食べるなんて、けっこうな贅沢じゃないかと思った。
兄がクビになったらしい。知らんがな。こっちは自分の足のことや断酒のこと、そして明日からの仕事のことなんかで頭がいっぱいなのに。兄のことを言われても。
通常、よっぽどのことがない限り解雇なんてされないものだ。雇用側はなんとかして従業員の雇用を維持しようとするものだ。
何かしでかしたのではないのなら、それは試されているのだと思えばいいのだ。ここで続ける気があるかということを試されているのだと思えばいい。
要はその試験で不合格だったということじゃないか。これを言われて、こいつは自分から辞めると言うか残らせてくださいと言うか、試されたのではないか。兄は試されているとも知らずに、みすみす「辞めます」と言ったんじゃないだろうか。
まあ、それはそれとして、父さん、それがあなたが一番期待をかけた息子の姿なんだ。僕はまったく期待されなくて、悔しい思いもした経験があるけど、今になってみれば、そんな期待ならこちらから願い下げだ。
きっと、父も母も、どうして兄が一つ仕事を続けられないのかがわからないだろう。僕にはすごくよく分かる。20年近く前から、僕にはそのことがよく分かっていたよ。父さんも母さんも悲しいだろうね。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)