5月3日:長く続けたければ休まない 

5月3日(火):長く続けたければ休まない 

 

 一週間ほど前から足の筋を痛めていた。日に日にひどくなり、昨日から本当に痛みが激しくなった。痛くなかった方の膝も、痛い方をかばっていたせいか、具合が悪い。加えて、ツーも入っているようだ。 

 どこかが痛くなると、活動の量と範囲が制限されるし、トイレに行くのも億劫だと感じられて、つい極限まで我慢することが多い。それの影響だろう。 

 

 今日からの3日間は職場の大清掃と大整頓をしようと計画していた。本当は一週間くらいかけたいところだけど、予約の関係でこの火水木でやっつけてしまわなければならなくなった。その初日がこのざまだ。 

 昨夜、今日のために準備をしてしまったので、中止にするわけにはいかない。痛む足をひきずり、杖をついて、どうにかこうにか職場まで来る。とにかく、今日、やっておきたいことは窓ガラス拭きだった。そのために窓際に置いているものをすべて移動させたのだ。 

 一時間近くかけて拭き、移動させたものをもとに戻した。これをやっておけば、後は大きく動く作業はない。座ってでもできるし、立ったままでもできることばかりだ。 

 

 でも、足が自由に動かせないので、やたらと体力を消耗した感じがする。この痛みで昨夜はほとんど寝れなかったというのも与っていると思うが、疲れたので横になると、そのまま寝入ってしまった。 

 5つ予定したことのうち、3つしかこなせなかった。もう、今日はこれくらいにして、早めに帰ろうと決める。 

 

 ジャズストリートをやっているはずだけど、静かだった。駅周辺だけ人がいたけど、例年よりも少ない感じがする。年々、来場者数が減っているように思う。昨年は赤字だったとも聴いた。まあ、僕には何の関係もメリットもないイベントだけど。 

 駅から家まで、いつもなら苦も無く歩ける距離だ。たいへんだった。2回、タバコ休憩を挟まなければならなかった。それだけしんどいのだ。 

 

 帰宅して、夕食。論文を4つほど目を通して、原稿を書いて過ごしている。 

 

 仕事を長く続けるコツは、休まないことだ。僕はそう考えている。おそらく、普通の考え方とは逆だろうと思う。続けるために休むことが必要だと考える人は多いだろうと思う。 

 僕は長距離を走った経験から学んだことだ。長距離を走る。キツイ。限界が来て、歩いてしまう。しばらく歩くと、回復して、走行を再開する。回復した分、順調であるが、それは錯覚である。次の波がすぐに来る。これを繰り返していると、やがて、走行のインターバルが短くなるのだ。つまり、走っている距離が短くなり、すぐに次の休憩を求めてしまうようになるということだ。 

 たとえペースを落としてでも、走り続けた方が、休みを挟んでしまうよりも、結果的に長い距離を走れるのだ。それと同じことだ。 

 休日であっても、仕事がなくても、職場に行って、事務仕事なり何なりのことを見つけ、いつもの職場で時間を過ごし、そこで働く。完全休日にしてしまわない。振り返ると、骨折した時も、高熱を発した時も、徹夜明けの時も、僕は休まなかった。休日も、たとえ半日でも、職場で過ごすことが多かった。職場に来ないという日は、別の用事と重なった場合だけである。長く続けるために、僕はそれが必要だと考えている。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

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