5月23日:当日予約はムリです

5月23日(木):当日予約はムリです

 

 今日はいくつかの仕事といくつかの雑用をこなそうと計画していた。一応、前日にスケジュールを組んである。

 昼頃、電話があった。「今日受けられないか」という問い合わせだった。僕は当日予約を不可としているので、予定が埋まっていると言って断った。予定が埋まっているというのも嘘ではないなだけど、本音は当日予約をするような人は引き受けたくないのだ。

 そこで明日ではどうかとお勧めしてみる。ここで明日でもいいと言ってくれる人なら引き受けてもよい。相手の出方次第でその後の対応が変わるわけだ。

 今日のその人は、他を探してみますと言われた。本人がそうしたいのであれば、どうぞそうしてください、そういう気持ちである。時間で仕事をしているカウンセラーであれば、当日予約、それも昼過ぎてからの予約を引き受けるようなところは見当たらないだろうと思うのだけど、そんなことは相手には言わない。相手が他を探すと言っているのだから、余計なことは言わない。

 午後から夕方にかけて、何度か電話があった。僕は手が離せない状態だったので、留守電にしていたけれど、留守電に切り替わった途端に切れる。確認したわけではないけど、昼の人なんだろうと思った。きっと、他所も見つからなかったのだろう。

 もし、今日中に連絡がつけば、明日で予約を入れてもいいとは思い、20時半ごろまで在室していたが、夕方以降はもう電話はかからなかった。

 

 多分だけど、その人は人生がすべてそんな感じになってしまうのだと思う。どんな人なのかは分からないので確かなことは言えないし、且つ、言う筋合いもないのだけど、僕の思うところでは、この人の誤りは方向付けをしないところにある。

 この人は今日カウンセリングを受けたいと望んでいる。なぜ今日なのか。その人に何かが起きているからであると思う。何かが起きて、それで早急に必要になったのだろう。急を要することであるなら病院に行く方がいいのだが、この人はカウンセラーを探している。まあ、それはいいとして、要するに、この人は衝動的なのだと思う。いや、まあ、それもいいとしよう。

 さて、その人は僕の所に電話をかけてきた。僕は、今日はムリだけど、明日ならいいですよということを言っている。この人を拒絶するつもりではないのである。

 そこで、この人は決断を迫られたのだ。一日待って確実な方を選ぶか、不確実ながら当日引き受けてくれるところを探すかの決断を迫られたのである。この人は後者を選んだわけだ。後者を選ぶのはどういうタイプの人であるかを考えてみれば、後は自ずとその姿が浮かんでくる。

 まあ、他人様のことをあれこれ解釈するのは控えよう。この人にとって大切なことは、今日それが得られるかどうかである。それしかないわけである。カウンセラーがどんな人間であっても構わないのである。極端に言えば、誰だっていいのである。

 もし、この人が、幸か不幸か、当日引き受けてくれるカウンセラーを見つけ出すことに成功し、カウンセリングを受けることになったとしよう。こういう人がそのカウンセリングでどういう経験をしてしまうかということも、ある程度、僕には予測がつく感じがしている。芳しい結果にはならないものである。

 

 さて、そういう一件はあったものの、その他に関しては思いのほか順調にコトが運んだ。

 パソコンのセキュリティのことでしばらく困難が続いていたけど、ようやくこれもケリがついた。今日、更新がなされていなければ、もう一度連絡して、早急に処理してもらおうと考えていた。ところが、確認してみると、更新がなされていたので、これでこの件は一段落着いたことになる。僕の方では連休前から引き続いていた問題だった。

 室内の換気扇に関しても、きれいに掃除して、再び使えるようにしようとしていた。何度か手を付けている。今日、何回か試みて、それでも動かないようであれば、思い切ってカバーを外し、修理しようとも考えていたが、その心配もなくなった。換気扇は復活して、また使用できるようになった。この換気扇の不調は昨年からずっと引き続いていた問題だった。

 書籍のことにも着手する。動画広告の方が目途がついているので、そろそろこちらにも着手しなければと思っていたところだった。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

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