5月19日(木):趣味にハマっていないのは誰だ
これは本当は昨日書くつもりでいたことだ。すべて昨日のことである。
昨日は、朝8時には職場に出て、夜の8時まで、けっこうフルで仕事をする。面接をこなし、サイトを更新し、少しでも空いた時間には原稿を書いて、それだけで終わる一日だった。
帰宅時、リハビリを兼ねて歩く。高槻から水無瀬まで歩く。平地は大丈夫だけど、スロープや段差で若干膝に痛みが走る。今の僕にはちょっと距離が長かったか、今朝は少しだけ足に疲労感が残り、膝の具合がよくなかった。まあ、じきに治まったけど。
帰宅したのはけっこうな時間だった。夕食をとり、自室で寝転がる。何気なくテレビをつけてみた。
なんという番組だったか、スマップの中居さんとバカリズムさんが司会の番組だ。中居さんが無趣味なので、さまざまな趣味にハマっているゲストが趣味の面白さを伝えるという趣旨のものだった。
なかなか楽しく拝見した。趣味に一生懸命になっている人の姿が僕は好きだ。仕事のことや日常から離れて、一心に打ち込んでいる姿を見ると、いいなあと思ってしまう。
サイゲン大介さんは、神の舌を持つそうだ。一度食べた料理を再現できるそうだ。彼は、料理屋でのバイト時代の修行の話をする。僕はひどく納得した。実はカウンセリングの勉強でもそれと同じことをするのだ。それを経験したカウンセラーと未経験のカウンセラーとでは雲泥の差が出るくらいのものである。
さて、番組の最後に、なぜか心理分析のコーナーがあった。こんなコーナー、必要なのかねと言いたくなる。
4人の心理学者やカウンセラーがいて、実は今日の放送の中で本当は趣味にハマっていない人が一人いるという、それが誰かを指摘する。
その一人とはつるのさんだと言う。女性カウンセラーがその裏付けを説明するのだけど、正直言って、僕にはさっぱり訳が分からんかったね。女性カウンセラーはつるのさんが頻繁に見せていたしぐさに注目したのだけど、それがどうして趣味にハマっていないことになるのか、その関連性がまったく伝わってこなかった。
もし、ゲストの中に一人だけ趣味にハマっていない人がいるとすれば、僕はあのアイドルの女の子(名前を失念してしまった)だと思った。そのアイドルの女の子の趣味がアイドルだったのだけど、それは自己の延長のようなものだと思った。アイドルがアイドルにハマるというのは、自分にハマるということに等しいだろうから、それは趣味とはちょっと違う活動であるように思うわけだ。元プロ野球選手がラジコンにハマるというのとはちょっと違うわけである。
さて、今日は昨日ほどには予定が詰まっていない。今夜こそ呑みに行くぞと思っている。一週間ほどお酒を飲むヒマもなかった。今日こそはアルコールを入れないと人間が変わってしまいそうだ。そして、明日にはまた後悔するのだろうな。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)