3月3日:コロナ・ジェノサイド~騒動

3月3日(火):コロナ・ジェノサイド(6)~騒動

 

 コロナ騒動はまだ当分続きそうだ。でも、僕のこのコラムは今日までにしよう。コロナ騒動だけで何日もブログを書き続けることにも、いい加減、疲れてきた。

 

 結局、コロナウイルスとはどんなものなのか、今の段階では分からないことも多い、今後、より正確な情報が出回ることだろう。

 

 基本的には感染力の強さが強調されてきた。普通の防備では不十分であり、それでは感染してしまうのだ。ウイルスの感染力がそれだけ強いためである。

 感染力の強さ以外では、発病の危険性はそこまで高くないのかもしれない。軽症者や無症状者が多いということは、感染しても発病に至らないケースがけっこうあるということだ。

 持病があるとか、お年寄りとか抵抗力ならびに免疫力が低下している人は重症化する危険性がある。ハイリスクな人たちが大勢いるということで特に問題になっていたようにも思う。

 

 薬の研究・開発も進んでいくだろう。現時点でも効果が見込める薬がいくつか候補に上がっている。新たな薬が開発される可能性もあるし、そうした薬が普及すればコロナはそれほど恐れる病気ではなくなっていくかもしれない。

 

 季節の変化も影響するだろう。冬に猛威を揮うウイルスは、寒さには強いけれど、暑さには弱いかもしれない。気温が高くなれば、死滅とまではいかなくとも、ウイルスの活動がかなり抑制されるのではないかとも思われる。

  

 経済は尾を引くだろう。それでも1か月程度の落ち込みであれば、数か月で取り戻せる部分も大きかろうと思う。各種のイベントごと、観光業、その他飲食店なんかにも客が戻ってくれば回復していくだろう。

 延期されていたイベントが開催される。それだけでなく、中止になった卒業式なんかも遅ればせながら実行してもいいかもしれない。いいニュースが入れば、それだけ人々の気持ちも上向くというものだ。

 ただし、この自粛が2か月も3か月も続くようであれば、それだけ回復にも時間がかかりそうである。なんとか今月中にコロナ騒動に目安がつけばいいと思う。

 

 コロナ騒動に限らず、どんな場合でも大切なことは、教訓を得ることである。騒動が終わって、一件落着といきたいところだけれど、そうはいかない。振り返るべきところは振り返り、学ぶべきところは学ぶことだ。

 予防はもちろんである。過剰に反応する必要はないかもしれないけれど、それなりに予防策を講じておくことが大切だ。

 何よりもデマに惑わされないことも大切である。そのデマの出所をよく見ること、並びに、他の情報なんかと合わせて総合的に判断すること、そして論理的に考えてみることである。

 転売屋からは買わないことも大切だ。マスクを買うのに5万円もかかるというのは、相当悪質である。売る方は送料と称しているが、その人が自分の足で配達するわけでもなかろうに。悪質な転売屋からは買わないこと、また、そういう人たちを取り締まることも必要である。流通を妨害していることになるからである。

 マスクなんかは絶対に必要なものであり、メーカーも決して欠品させないものである。と言うのは、病院なんかで必ず使うものであり、自分たちが商品を切らせば病院が機能しなくなるということをメーカーも心得ているから余剰にストックしているはずである。そして、ニーズがあれば生産量を増やすだろう。流通が正常であれば、ある程度みなに行き渡るはずである。買い占めするから全体に供給されなくなるのだと僕は思う。

 

 有効な治療法は、今のところ、何もない。

 一人一人が予防を心がけることも大切であるが、一人一人の抵抗力、治癒力を高めることも必要であると僕は思う。そのためには、健康的な生活を送るのはもちろんだけれど、元気でいた方がいい。

 僕はそう思う。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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