3月17日(金):長い一日
昨夕から今朝にかけてバイトだ。工場のバイトの後、コンビニ。二つ重なったわけだ。昨夕18時から今朝の6時まで、およそ12時間は立ちっぱなしの歩きっぱなしときた。合算すると2万歩になる。
工場の方はさほど忙しくない。半導体が世界的に不足していると言われているけれど、売れるのは外国の半導体なのだろう。日本の半導体がどれほどのものなのか知らないけれど、タイ辺りではすごく力を入れていて、半導体が主力産業となるだろう。日本は一人負けするのじゃないかとも思う。
工場のバイトの後、歩いて帰宅。1時間ほど歩くのだが、電車を使うよりも早い。歩きながら夜食。おにぎりを持参している。歩きながら食べるおにぎりが美味しいし、なんか楽しい。
帰宅して30分ほど座る。まあまあな睡魔にも襲われる。とりあえず店まで行く。現場に行けば体も動くだろうし、なんとかなるだろう。
実際、なんとかなった。ただ、非常にイライラしながら仕事をした。ミスもあった。だけど、勤務後は細かいことはもうどうでもよくなった。
今朝はそこで一旦帰宅する。そのまま高槻に行く予定もしていた。朝の時点での疲労度で決めようと思っていたのだが、疲れたので帰宅した。
4時間ほど寝たか。昼前には起きて高槻に向かう。今日は定休日ということになっているのだけれど、することがある。今は定休日も営業日も関係なくなっている。
高槻にて。auショップに行く。Wi-Fiの料金支払い等のためだ。高槻のセンター街にauショップがあり、docomoショップと並んでいる。僕がショップから出ると若い女性が寄ってきて、「auショップで何をされたのですか」と尋ねてくる。docomoの店員さんだった。
少し話をして、彼女はdocomoだともっと安くなりますよ、などと言う。ドコモと言えばNTTだ。僕はNTTを信用しない。今でも恨みがある。ガツンと言ってやりたい気分だったけれど、彼女を見てるとなんか可哀そうになってきて、キツイことは言わないでおくことにした。ドコモのロゴ入りポケットティッシュ(彼女が店頭で配っていた)も最初は辞退していたんだけれど、可哀そうだという気持ちから、貰うだけ貰っておいた。
ああいう仕事もしんどいだろうな、などと思う。ケータイなんて一台あれば十分だ。一人一台以上は買わないだろう。大部分の人がそうじゃないかと思う。仕事用と個人用と二台所有している人もあるけれど、数の上ではそれほど多くないかもしれない。要するに、上限のある仕事はキツイだろう思う。すぐに頭打ちしてしまうだろうから。
さて、次に向かうは献血だ。阪急のガード下の広場に献血カーが止まっているのを確認しておいたので、auショップの後に献血しようと思っていたのだ。ドコモ店員さんの件で時間を取ってしまった。
正直言って、献血は良くても、注射はイヤだ。採血前に血液検査をする。指先に針を刺すのだけれど、あれが注射よりも痛い。
注射の方は、欠陥を浮かせるために上腕を縛って、腕が痺れたところに刺すので、意外と痛みがない。チクリとはするけれど。
いや、今日の献血の不快なところはそこじゃない。注射針からチューブが伸びて血液を貯めるわけだけれど、その先に機械が動いている。遠心分離機にその場でかけているのだろうか。その機械にカテーテルが触れていて、機械の振動が針にまで伝わってくる。痛いとかはなかったけれど、注射針がバイブレーションするとけっこう不快だ。
ともかく、今回も献血した。次回は7月だ。指先の採血や注射など、不愉快なこともある。僕は不愉快なことから逃げなかった。イヤなこと、不愉快なことから逃げない、それを自分に証明するためにも献血は続けようという気になった。
献血場所で少し休憩してから、タバコだ。喫煙場所で一服し、駅中の100円ショップに入る。買っておくものがあったからだ。
歩いていると、確かに貧血感がある。ちょっとしたほろ酔い気分だ。買い物して、その他の用事をこなして、職場に戻る。遠慮なく横になる。献血後は横になるに限る。今日は貧血感があるけれど、大丈夫な時でも横になっておいた方がいいと思う。
横になるのはいいとしても、そこで眠ってしまった。寝そべって、本を読もうとしてたのに、いつの間にか本を落として、寝てしまったようだ。起きた時には夜になっていた。
起きても何かしようという気力がない。時間もない。とりあえず、外に出る。国道沿いのローソンへ行く。何か食べたいのだ。飲食店には入らず、コンビニに行き、パンでも買う。それで十分だ。
パン一個と、それに缶ビールも買って、店頭で飲食する。ここのローソンは灰皿が置いてあるので僕は重宝している。呑んで、食べて、喫ってが一か所でできるのがいい。
ただ、今日はあまりのんびりもできなかった。雨が降るとは知っていたけれど、思っていたよりも降ってきた。コンビニの店頭は屋根が乏しいのが難点だ。雨が降ると必ず濡れるので、のんびりできない。
いつもの呑み屋に顔を出す。いつもの常連ばかりだ。
常連客の中に医大生がおるのけど、彼の飲み方はチョイと危ないな。ペースが速いのだ。僕が2杯飲む間に彼は6杯も呑んでいた。僕の3倍の速度だ。僕はゆっくり呑む方だけれど、3倍はさすがに速いと思った。
それだけではない。彼は昨夜も呑んで、吐いたと言う。今日の酒は限りなく迎え酒に近いんじゃないかと思う。そんな呑み方していると、そのうち手術中に手が震えるようになるぞ、などと思いながら僕は呑んでいた。いや、医者になれんかもしれんな。
電車の時間があるので、僕は店を出る。これはいつものパターンだ。
長い一日だったな。昨夕から一続きだという感じもある。いや、朝と夕方と二回寝たから、今日一日が二日分のような感覚も覚える。
ともかく、なんかクタクタになっている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)