3月16日(月):古きも新し
今日こそは、今日こそは確定申告に行かなくては。
このために今日は予定を組まないでおいた。
今日が最終日なので、もし、訂正箇所が見つかったり、不備があったり、提出物を忘れたりした場合には、今日中に処理しなければならないからだ。すんなり受理されれば問題ないのだが、後日持ってきますというわけにはいかないので、時間に余裕を持たせないといけなかった。
朝、10時頃、申告会場に着く。既に人が並んでいる。一応記入済みである。提出して、何か言われたら訂正しないといけない。僕の番が来た。係りの人に用紙を渡す。あっけないほどすんなり受理された。それで良かったのだけれど、なんだか肩すかしを食らったような感じがした。
時間が空いた。高槻に行ってもいいけれど、仕事は入れていない。とにかくお茶でも飲んで考えることにした。
ウイルキー・コリンズの『月長石』を読み始める。これで何度目の再読だろう。5回目か6回目ではないだろうか。好きな小説の一つだ。読み終わったら、感想を書こうと思っている。
サイトの原稿を2テーマ分書き上げる。いつ公開するか、いや公開するかどうかも未定だ。ただ、その時々で書き残しておきたいだけなのだ。
お昼が過ぎて、お腹が空いた。何か食べようかと思うが、何も食べたいと思わない。駅周辺をウロチョロした挙句、帰宅してお茶漬けで済ませる。
帰宅して、前々からしようと思っていながら出来ないでいたことをする。映画を観ることだった。
書店なんかで叩き売りされている古い映画のDVDだ。以前、まとめ買いをして、観ていないものがいくつかある。せっかく買ったのだから一度は観ておかないとと思っていたのに、なかなかできないでいたのだ。
今日はまず『無敵艦隊』を見た。A・E・W・メースン(『矢の家』『サハラに舞う羽根』などの作者)の原作。ローレンス・オリヴィエやヴィヴィアン・リーが、まあ若い。イギリスとスペイン間の争いを描いているけれど、主眼はそのスパイ戦にある。
もう一本は『サンセット大通り』を観た。いや、これは期待していたよりも良かった。グロリア・スワンソンの名演技が光る。この映画を買ったのは、そうだ、バスター・キートンがチョイ役で出ているということを知っていたからだ。初めてキートンの「セリフ」を聞いた。カードのシーンで「パス」と二回言うだけなのだが、ちょっと感動してしまった。1950年の映画でいくつかの賞を受賞している。頷ける。あと、ウイリアム・ホールデンが、これまた若い。
試験勉強から、そして確定申告から解放されて、ようやく自分の勉強に身が入る。今週はサンドラーの『患者と分析者』を再度読み直すことにした。これもすごくいい本だと思っている。一昔前の本かもしれないけれど、大事なこともしっかり書いてある。むしろ最近の本こそそういう部分が欠けているのではないかと僕は感じているのだ。
ミステリーも映画も専門書も、どれも昔のものばかりだったけれど、今の僕に学ぶものがあったり感動するところがあれば、それが生まれた年代なんて関係がない。僕はそういう考え方をしている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
(付記)
映画も本も音楽も、昔のものの方がいいと感じている。現代のものよりも、もっと大切なことが取り上げられていたり、描かれていたりするように思うからだ。こうして僕の懐古趣味が続いてきたんだな。
(平成29年4月)