2月9日:生を終えるわけにいかず

2月9日(水):生を終えるわけにいかず

 今週は細々した雑務を片付ける。そういう予定を組んだ。細々していて、つい忘れがちになったり、後回しにしてしまっているものを、一回すべて終わらせてしまってスッキリさせようという魂胆だ。
 身辺の整理に加えて、パソコン内の整理もしないといけない。パソコンの動作がだんだん遅くなっているので、一度データをすべて出してしまったほうがよさそうだ。
 その他、室内の細々した作業をしていく予定だ。こうしてリストにしてみると、なかなかの作業量だ。今までこれだけ怠ってきたかと、我ながら情けなくなる。

 自分の怠慢を棚に上げて言うのもなんだけれど、政府の怠慢もひどいもんだ。今頃ワクチン接種1日100万回とか打ち出している。ワクチンは、治療ではなく、予防であるので、悪化する前に接種しなければならないものである。何を今さらという感じである。
 例えば、一日に10万人の陽性者が出たとしよう。この10万人はワクチンが間に合わなかった人たちである。すでに感染している人に対してワクチンを打ってもしょうがないのである。だから間に合わなかったのである。
 ワクチンを接種しても抗体ができるまでにも時間がかかる。一日に100万人といっても、一億人に打つとなれば100日かかるということである。国民の大部分が接種終了するまでに3か月近くかかるということである。5月頃にほぼ終わるということである。全然、遅いのである。
 こうして、「間に合わない」を積み重ねて、日本は後退国になっていったのだ。コロナ対策が明らかにしたのは、日本が多くの方面で世界的に下位に位置しているということである。

 僕もそうだ。多くの「間に合わない」がある。こんなことをしているからダメなのだ。細々した雑用を片付けるのも自分にケジメをつけるためだ。何事も後回しにしたくないのである。そして、新たな後回しを作ってしまう前に、これまでの後回しを終わらせてしまおうというわけだ。
 それにしても膨大な量だ。これだけのことをやるのはさぞかしたいへんだろう、それでもやってやろうという意気込みだけは十分にある。
 いや、実際、今回はマジだ。詳細なリストにチェックリストまで設定している。進捗状況がよくわかるようにしておいた。終了したもの、または終了したところのものをチェックしていく。
 今日は初日なので、まだチェック欄のチェック数は少ないが、それでもそれなりに前進している。いくつかの作業は終えた。

 生きている間に自分の整理をしておこう。特に所有物は整理しておきたい。もし、僕が生を終えたとしても、後の人たちの負担をできるだけ少なくしておきたい。そのためにも今こんなところでコロナなんかに感染するわけにはいかない。
 僕もハイリスクな行動をしてしまう。極論を言えば、外出すればハイリスクの場面に必ず遭遇するものである。電車の中、通りの中、お店の中などなど、人のいる場所には常にリスクがある。家庭の中でさえ安全とは言えないのだ。
 ともかく、感染してしまっても、症状を出さないようにしなくては。一つだけ、他の人と違うことを僕はやっている。他の人は37.5度を基準にするが、僕は37度を基準にしている。毎晩体温測定して、37度に達したら、風邪をひいた時のように厚着をして、布団をかぶって、汗をかく。そしていつもより1時間は長く布団の中で過ごす。毎朝6時に起きるところを、この場合のみ、7時に起きるのである。翌朝には36度台まで体温を下げるのだ。
 これまで2,3回それをした。37.2度とか37.3度とかに達していて、こりゃヤバイと思って厚着して寝たのだ。布団の中で汗をかく。目が覚めても1時間長く布団の中に留まる。朝には37度以下に体温を下げる。今のところ、それができている。
 僕は感染したら必ず重症化して死に至るという、妙な自信がある。だから、何が何でも発症・発熱だけは回避したいと思うのだ。こんなところで人生を終えてしまってはいけないのだ。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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