2月7日:散漫なままに 

2月7日(水):散漫ままに 

 

 昨夜はいつもの行きつけの店で飲んでしまった。と言っても、時間にして2時間半くらいなものだ。職場で雑務をこなしているうちに、けっこう遅くまでかかってしまい、呑み始めの時間がそれだけ後倒しとなったためだ。 

 短い時間でもけっこう楽しい。久しぶりに会う人たちだ。何かと話も弾んだりする。そういう楽しい時間があるのもけっこうなことだが、それも適当な長さで十分だ。ダラダラと過ごしても、きっと愉悦感も薄れていき、惰性で一緒に過ごすことになっていただろう。何事も適度で十分だ。 

 

 それから帰宅。呑み足らんなどと言って、家でも少し飲んだけれど、すぐに寝てしまったようだ。グラスのお酒はほとんど減っていない。かつてほど飲めなくなっている。 

 それはそれとして、今日はよく寝た。二度寝して、昼前に起床。軽く食事して、高槻へ出る。一日一本、原稿を書くことを今は自分に課している。ある程度、原稿が溜まったら、新たに書く方は控えて、校正や修正に時間をかける。それからHP上に公開という流れだ。 

 本も読むが、あちこちから拾い読みしている状態だ。いろんなことに関心があり、そのどれも学びたいと思うのだが、関心が散漫になり、焦点化されない感じだ。僕の場合、これはあまりいい傾向ではないのだけれど、常に一つのことに焦点づけるというのも無理なことなので、どうしても散漫になる時期を挟んでしまう。いずれ何か一つに絞れるといいので、この散漫さがいつまでも続くようだと要注意だ。 

 

 さて、日ごろ細々したことに注意を惹かれたり、考えたり、閃いたりする。すべて記録に残しておきたいところだけれど、なかなかそうもできない。いくつか記憶にあるところのものを今日は書いて残しておこう。 

 

(震災関連) 

 能登半島地震の復旧も徐々にではあるが進んでいるようである。避難先の問題などもあるが、学校もすべて再開したそうである。 

 こういう災害があると、やれ「心のケア」だの、「カウンセラーを派遣した」だのといったニュースが耳に入る。それもけっこうなことであるが、本当にそれらが必要になるのはもっと後のことだと僕は考えている。復興熱が冷めた時期が一番危ないと僕は考えていて、皮肉なことに、その時期になると「心のケア」も言われなくなり、カウンセラーも撤退してしまうのだ。 

 

(ダウンタウン) 

 ダウンタウンの松本人志の問題も興味があるところだ。裁判が始まったら、どういう展開をして、どういう決着がつくか見届けたい気持ちがある。 

 最近はセクハラなどと言わないようだ。代わりに「性加害」と表記される。僕の覚えている限りでは、ジャニーズ問題からその表記が頻繁に使われるようになった。ハラスメントから、はっきりと「加害」とされてしまうのが現代の傾向と言えるのだろうか。 

 それはともかく、松本人志は後輩を私物化しているように思える。先輩とか師匠にそういう人間がいると、後輩や弟子は伸びなくなるものだと思う。というのは、先輩・師匠がそれを許さないからである。彼らにとって、後輩・弟子はいつまでも自分の配下に置いておかなければならないからである。 

 まあ、芸人の世界のことはどうでもいいのであるが、そのような上下関係が生まれるということ自体が問題であるように僕は感じる。というのは、これは支配-被支配の関係性であるからである。こういう関係性が日常的にまかり取ってしまう世界は異常である。 

 

(データ偽装) 

 自動車産業では安全データの偽装が問題になっている。これに関してもいろいろなことが言われている。過酷なノルマであるとか、厳しい業界事情であるとか、さまざまな要因があるようだ。 

 基本的に、データを偽装する社員は「良い子」である。もちろん、いい意味での「良い子」ではない。上にとっての「良い子」であって、他方では人を裏切るようなことをするのである。 

 いや、まあ、この話は止しておこう。気分を害する人が現れるかもしれない。 

 

(派閥と裏金) 

 政治の世界では裏金問題ばかりだ。僕の中では、そんなのもうどうでもいいという感じがしている。政治は金になる。だから政治家になった連中もいることだろう。 

 まあ、この話もどうでもいいか。日本の頽落と日本人の堕落を象徴しているような話だ。 

 

(カセットテープ) 

 音楽は配信の時代なのにカセットテープが見直されているそうだ。音楽を所有しているという感覚がいいのだろうと評していた人がいたな。そうだとすると、その感覚を欲している人は自分自身が空虚なのかもしれない。これは自分に属するものといえるものが極端に少ないか、そういうものがまったく欠落しているかしているのかもしれない。現代病の現れかもしれない。 

 

 その他、何かあったかな。あれこれとあったはずなんだけれど、今思い出せるのはその程度のものか。どうでもいいようなことを綴ってしまったな。 

 

 興味や関心散漫になっているこの頃散漫まま綴ってしまったな誰が読むわけでもないのでこれで良しとしておこうか。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

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