2月20日(木):「きりきり舞いする夢」
昨夜見た夢は次のようなものだった。
<夢>「きりきり舞いする夢」
割と広い部屋に僕を含めて数人の男女が集まっている。この部屋は職場で、ここで仕事をすることになっていた。ある者は準備をし、別の人は業務を始めている。また別の人たちは休憩をしている。
廊下に布団を敷いて寝ている人がいて、起こそうと思った。その時、女性臨床家が僕のところに来て、クライアントと連絡がつかないと訴えてくる。僕は少し間を置いて、つながるまで掛けるように指示する。
各々がバラバラに動くのでなんとか統一しようとするが、また別の臨床家の女性が来て、クライアントが箱庭を作ったので見てほしいと頼んでくる。床に置いてある箱庭を僕は見る。陸地と海があり、所々に木が生えている。アニメのキャラたちが並んでいて、皆一方向を向いている。僕は彼女に「これはどちらが前か」尋ねる。彼女はクライアントの位置を教えてくれる。するとキャラたちはクライアントに背を向ける形になる。僕は「この人は生から目を背けようとしている」と彼女に示唆し、その箱庭をいくつかの角度から写メに撮る。
その後もいろんな人が僕に仕事を持ち込んでくる。それらを処理しながら、僕は部屋の中央に置いてあるピアノのことが気になっていた。同僚の一人が演奏している。僕も弾きたいと思うのだけれど、処理すべきことが多すぎた。限界が来たのか、僕は舞い込んでくる仕事を後回しにして、僕もちょっと弾いてみたいと言い、ピアノに向かう。演奏してみるとすごく弾きにくい。まず、ペダルが利いていないようだったし、左半分の鍵盤がきちんと音が出ていなかった。僕はピアノを修理してみた。その間もいろんな人が僕に相談を持ちかけたり、仕事を依頼してきたりする。僕はきりきり舞いの状態だと思った。
<連想と感想>
何か仕事をするという場面を頻繁に夢で見る。現実には僕は独りで仕事をするけれど、夢では大勢の人たちと一緒だ。この夢では、処理しきれないほどの仕事が舞い込んできて、慌ただしさを感じる。
このピアノは僕の今の状態のようにも感じる。他の人が弾くときにはきちんと音が出ているのに、僕が弾くと不具合がいっぱい出てくるのだ。僕が自分自身に関わる時にはそんな感じではないかと思った。
臨床家の人たちや、クライアントによって作られた箱庭のことなど、取り上げたい要素はたくさんあるけれど、これくらいにしておこう。今日はもう疲れた。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
(付記)
処理しきれないほどの仕事が舞い込んできて、どうにもならなくなっている夢だ。箱庭を解釈する件は、なかなか鋭いなと自画自賛したくなる。
(平成28年12月)