2月18日(火):人さまざま
今日は休みだ。予定としては図書館に本を返しに行くこと、並びに、役所に行くこと、大きな予定はこの二点だ。
最初に区役所に行く。今年、どういうわけか確定申告の用紙がうちに届いていないのだ。区役所に行けばあるだろう。毎年、区役所に提出する際に、用紙が置いてあるのを見ているから、きっとあるだろうと思っていた。
ところが予定外のことが起きた。区役所に置いてある用紙は個人用のもので、事業主用のものではないのだ。申告用紙Bがないのだ。
そのBの用紙を揃えるとなると、インターネットでHPにアクセスしてプリントアウトするか、税務署並びに申告会場に行くしかないのだ。ちょっと嫌気がさす。区役所に一台パソコンを設置しておいて、その場でプリントアウトできるとか、そういうこともしてほしいものだ。
税務署まで取りに行くか。あるいは申告会場に行くか。この申告会場も今年から場所が変わったので、よく分からない。今出川の方まで行かないといけないんだけれど、あの辺は僕は不案内だしなあ。などなど、いろいろ悩む。とにかく行くことにしよう。
だが、その前に本のことをしなきゃ。今回、図書館で借りたのがジャネの『精神自動症』という本だ。ジャネの最初の本だったと思う。ぜひ、読んでみたいと思っていた。ところが、これが500ページを超す大部の本だった。とても期間内に読み切れないので、全ページをコピーすることにした。
あと100ページ分くらいコピーが残っているので、最初にそちらを片付ける。コピーなんてどこでもできるんだけれど、5円コピーを使用するので、場所が限られている。いつもコピーする店に行く。
時間はかかったが、とりあえず、コピーの件は終了だ。そこから駅に向かうところで、ヤバイ、催してきた。
その近所にパチンコ屋さんがあるので、そこに入り、トイレを拝借する。ついでに、そこでタバコを一服。パチンコを打ってる人たちをぼんやり眺める。ようやるなあ、などと思いながら。
時刻は昼近くになっている。パチンコ屋を後にして駅に向かう。京都河原町駅まで電車だ。そこから府立図書館までは歩く。本当は地下鉄に乗り換えた方が近いんだけれど、乗り換えがまた煩雑だ。
30分ほど歩くと図書館につく。平安神宮の近くだ。僕は四条河原町から三条通りへ向かい、三条通りを東に向かう。東山通りの先で北に折れる。そういうコースをいつも歩いている。
本を返却する。なんか肩の荷が下りる。借りているっていうのはどこかプレッシャーだ。それで、止めときゃいいのに、つい、また本を借りる。ジャネの『被害妄想』だ。しかし、むしろジャネの本が5冊ほどあるので全部制覇してやろうといった気持ちになっていた。読めなかったらコピーして置いておけばいいのだ。
図書館のロビーで昼食。14時近くになっていた。持参してきた弁当を食する。昨夜の残りのおかずを今朝弁当に詰めておいたのだ。今日はお金は使わない。特に食べることに関しては使わない。
少し休憩した後、図書館を後にする。今から今出川の辺まで行かないといけないのか。地理的にはそう離れているわけではないんだけれど、なんだかしんどくなってきた。後日にしようと決める。
疲れたにも関わらず、河原町駅まで歩く。途中、休憩を挟みながらだけど。
京阪三条駅の所にブックオフがある。つい、フラフラとそこに入る。何気なく本を見ている。おっと、そこで見てはいけないものを見てしまった。昔、買い損ねた本を見つけてしまった。アカン、アカンと思いつつ、つい買ってしまった。アカンついでにもう一冊、衝動買いしてしまう。
本を読む時間が確保できるのかどうかも定かでないのに、2冊も買ってしまった。おまけに図書館からも借りている。こんなことをしているから読む本が溜まっていくんだな。とにかく、以後はどこにも寄り道せずに駅に向かう。
四条木屋町の喫煙場で一服する。早速、買ってきた本を紐解く。読み始める。それはいいんだけれど、隣のおばさん二人の会話が耳に入ってくる。年配の女性だ。タバコを喫いながら最近尿漏れがひどいといった話を、けっこうな大声で、する。勘弁してほしいなあ。本の内容が頭に入らず。
尿漏れおばさんもそうだけど、町に出ると、いろんな人がいるなあと思う。
三条京阪の交差点では外国人の僧侶の方も見かけた。何か思うところがあって日本の僧門に入ったのだろう。
図書館では、誰か病人が出たのだろうか、救急車が来ていて、警備のおじさんが走り回っていたな。けっこうなお年なのに、いざとなったらあれだけ走れるっていうのは、なんかカッコいいとも思った。
区役所や図書館の職員さんも、ブックオフの店員さんも、自分の仕事をきちんとこなしている人たちだったな。立派だと思う。
人それぞれの人生があるものだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)