2月13日:内面の騒ぎ

2月13日(月)内面の騒ぎ

 

 この二日間、静かな日が続いたのでうっかり忘れていたが、隣の解体作業はまだ終わっていなかったのだった。今日は朝から物凄い騒音と振動に悩まされている。この土日のカウンセリングのテープを聴きなおそうとしたところ、ヘッドフォンで音量を最大にしているにも関わらず、騒音のために聴き取れない。非常に腹立たしい。工事が物凄く遅れていて、今月の25日くらいまでかかるとのことらしい。ああ、まだ先は長い。

 おまけに、今日は寒いというのに、職場のストーブが壊れてしまった。昨日までは使えていたのに、こういうものは突然壊れるものだ。今日はストーブなしだ。手がかじかんでいて、これもうまく書けない。

 さらに、災難は重なるもので、夕べはほとんど眠れなかった。昨日も書いたように、僕の内面が無性に騒いでいて、気持ちが落ち着かなかった。この数日にお会いしたクライアントのことで頭がいっぱいで収拾がつかない感じだった。だから昨夜は帰宅してから、この気持ちについて取り組んでみた。朝の4時頃までかかった。そういう時、僕はいろいろ書きながら考えたり、自身を振り返って見たりするのだけど、そこで書いたものがこのサイトの原稿やブログになったりするのである。

 あれこれ振り返って考えて、整理のついたものや見えてきたものもある。なぜあのクライアントは自分だけが不幸で、他の人たちはすべて成功しているように見えてしまっているのだろうとか、なぜ、その人は常に薄幸の自分でいなければならないのだろうとかだ。なぜあのクライアントはそこまで異性を恨むのだろうかとか、なぜあのクライアントは家族を連れて来たいと望んだのだろうかとか。そして、あの時、僕の中に何かが生じたのだけれど、それが言葉にならなかったのはなぜだろうとか、言葉にするとしたらどんなものになるだろうとか、いろいろ考えたのだ。

 因みに、少々セコイ話をすれば、朝の4時までかかってやったこの作業は、当然ただ働きである。儲けにならないものである。割の合わない仕事をしているなと自分でもつくづく思うのである。それでもこれがクライアントの役に立てば救われるのであるが、こんなことをして備えても、次回、クライアントが訪れてくれないというようなこともよく起きるのである。

 それと昨日、僕が一日おきにしている「自由連想」が第10回目を迎えた。僕は自分自身をいつかこのサイトで公表したくなった。僕がどんな人間だったかを見てもらおう、知ってもらおうという気持ちになってきたのだ。それで少し書いてみた。でも上手くかけた感じはしない。どうも自分自身がもどかしく思えてならない。当分、こんな自分と僕は付き合っていくことになりそうだ。

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー

 

関連記事

PAGE TOP