12月9日(水):所持金とオファー
先週まではまだしも、今週はヒマ週だ。ちなみに僕の一週間は水曜日から始まる。
まあ、毎年、12月の中ぐらいにはヒマになることが多いのだから、ある意味では例年通りといったところなんだけれど、それでも今年はひどい。コロナ禍の影響だ。
ヒマだからと言ってボンヤリしているつもりはない。溜め込んだ事務仕事をやったり、普段できないところを掃除したりする。勉強の時間も少し増やす。大抵の場合、僕はそういうことをしている。
今日も時間があるのをいいことにいつも以上に本を読む。いつもはしない場所の清掃をする。あれやこれやの作業をしているうちに一日が終わる。それで後悔することもない。さりとて、そんなに充実感もなかったけれど。
帰宅する。本当はここからもう少し作業をする予定であったけれど、いかんせん、疲れてしもうた。テレビでも見てみようと思い立つ。
いつものように「水曜日のダウンタウン」である。報道番組とかは見る気分になれなかった。
今回もくだらない検証をやっているな。二つのコーナーがあって、一つは町行く人の所持金を聞いていって、5人連続で前者より多額であればゴール。少額であれば振出しに戻るという競走だ。これの何が面白いのかはよう分からん。
見ていて思うのは、みんなけっこう現金を持ち歩いているのだなということだった。僕は上限を決めておいて、それだけの金額を財布に入れる。買い物に行く時もそうだし、呑みに行く時もそうだ。その最低限の額を上限にする。
買い物に行く時は、買おうと思うものによっても異なるんだけれど、1~2万円いれておけば僕の場合十分だ。それ以上の金額になったとすれば、それは買いすぎなのだ。
飲みに行く時もそんな感じだ。宴会とかそういう場合は別にして、自分一人で呑みに行く時には3000~5000円を財布に入れておけば十分だ。2000円くらいの時もある。その額を超えるようなら、それは飲みすぎということである。
飲みにも買い物にも行かないという日の場合、タバコ代と交通費くらいしか財布の中には入れない。
一人、会社経営している人だったと思うけれど、その人の所持金が150円くらいだった。僕にはとても共感できた。経営者ほどそうなのだと思う。
もう一つのコーナーは、情報番組のオファーが来たら受けるという説だ。それも情報番組からのオファーが絶対に来ないであろう芸人さんをターゲットにしているのだ。4人が選ばれていて、僕がかろうじて知っているのはザコシショウと小梅太夫だけ、あとの二人は知らん。テレビに出るくらいなんだから売れているのだろう。
結局、3人はオファーを受けたのだ。僕はそれは当然だと思う。彼らはテレビに出るのが仕事なんだから、オファーが来たらそれを受けるだろうと思う。断った一人は自分の芸風からして場違いであることを自覚したのだ。この態度も立派であると思う。
仕事だから受けるという側面を除けば、両者の違いはその人のパーソナリティとか信念とかに関わってくるだろうと思う。仕事の幅を広げようというマルチに活躍したいと思う人なら受けるだろうし、自分はこの道一本でやるっていうような職人気質の人であれば断るだろう。僕はどちらかと言えば後者だ。でも、今の時代、前者の方が成功するようだ。
それはさておき、芸人としては売れていても、情報番組のコメンテーターとなると、案の定あんな感じになるのね。一般の人とあまり変わらない感じだった。一つの領域で上手くやっていても、それがそのまま別の分野でも活かせるというわけではないようだ。別の分野に活動を広げようとすれば、それはそれで特別の訓練が必要になるものだ。
言われてみれば当たり前のことのように聞こえるんだけれど、案外忘れているものかもしれない。一つの分野で優れている人は、無条件に他の分野でも優れているだろうと思い込んでしまうこともあるかと思うんだけれど、それは偏見でしかないのだ。この番組を観て少しそういうことを再確認した感じがしている。
さて、くだらん話を展開しているな。そもそもブログで何をやったらいいのかいまだに迷走しているような感じなので、とりあえず、とりとめもないことを綴っておくか。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)