12月31日:一年を振り返る 

12月31日(月)一年を振り返る 

 

 今日は大晦日だ。大晦日と言っても特別なことは何もしていないな。本業の方は休みに入っているけれど、何かと雑用をするために高槻の職場には出てきた。 

今日みたいな日でも面接の申し込みがあったのには驚きだ。できることなら引き受けたかったのだけど、今日は面接できる体制が整っていないので、その方には悪いけれど、お断りした。その人と縁があれば、来年、きっと会えるだろう。 

 小さな雑用がいくつもあった。こういうのは一つ一つを着実に終わらせていくというのが鉄則だ。一度にたくさんをやろうとすると、焦りが生まれるものだ。さて、そうこうしているうちに夜になった。今夜はアルバイトだ。どうやら帰宅することなく、直接行くことになりそうだ。それで、この文章もいつもの喫茶店で書いている。 

今年は年越しそばもなしになりそうだ。まあ、年を越したかどうかはその人の内的な現実によるものだと思う。外側の基準や習慣だけでは必ずしも決まらないものだと僕は思う。 

僕は明日の朝、年越しを迎えようと思う。 

 

 さて、今年もいろんなことがあったなあとは思う。振り返ると、この一年で僕も何かと変わった部分もある。一日単位で見ていくと気づかないことだけれど、一年前と比べると、去年とは全然違う日々を送っているなあと気づく。そういう比較をするための基準の日として、こういう日が必要なのかもしれないな。 

 今年は、本業に関してはあまり前年と変わらないけれど、内的に動揺することも多かったように思う。一方、アルバイトを始めたし、以前からしていた方のアルバイトも忙しくなった。今年の終盤に至って、本業の方も仕事が増えてきたけれど、前半は今一つの年だったな。 

 断酒していたのを再飲酒して、今再び断酒を試み始めているという、そういう年でもあった。交友関係も再飲酒とともに広がりを見せたけれど、今はまた縮小しようとしている。Yさんとは旅行をしたりして、より親密になれた年だった。アルバイトを始めて、そこでの人間関係も広がった。振り返ると、僕の人間関係でも動きの大きかった一年だったように思う。 

 また、今年はサリヴァンで始まり、コフートで終わるという一年だった。まあ、あまり専門のことは書かないでおくか。 

 大きい出来事だったのは、8月の骨折だった。あんな怪我をするとは自分でも思っていなかった。僕はなぜあの時期に、あの状況であんな怪我をしたのか、未だに考えている。僕にとってはとても意味のある出来事だったように思うからだ。こういうのはその時には分からなくて、後になってから分かるという場合が多い。僕はいつかそれを述べようと思う。 

 来年はどんな年にしたいか。できるだけ質素にいきたい。酒を断って、酒でつながる人間関係は切っていきたいと考えている。必要な人とだけ交際するようにしたい。今以上にもっと本を読みたい。勉強したい事柄もたくさんある。音楽や趣味にも時間を割きたい。今以上に仕事をこなしていきたい。そのためには新しい人ともどんどん出会いたいと思う。こういうのは欲張り過ぎだろうか。でも、人間は心の中に抱えているものを実現するものだと思う。僕の中にあるものは、いつか実現するだろう。憎しみを抱える人は、その憎しみをいつか実現させてしまうものだ。望ましくないものを望ましいものへと置き換えて行って、それが実現されていく年になればいいなと思う。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

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