12月28日:買ってはいけない5 

12月28日(金)買ってはいけない5 

 

 早ければ年内に発売されるかもしれない僕の電子書籍。今日になっても業者からは何の連絡もない。恐らく、難航しているか、中止になったかだろう。どちらにしても、僕にとっては願ったりだ。 

 くれぐれも言います。僕の電子書籍は買ってはいけないです。 

 業者から電子書籍の実物を見せてもらった。それはそれでよくできているとは思う。しかし、それで2万円とかしているのだから、正直に言うと、ぼったくりもええとこだなと思う。 

 拝見させてもらったのは、ある臨床家の電子書籍だった。別にそれにケチをつけるつもりはないが、あまり大した内容ではないし、それだけのお金を支払うのなら、市販されているテキストを買って読んだ方が安上がりだし、体系的に理解できる。そっちの方がはるかにましだ。 

 僕のブログも大したことは書いていない。その日その日の出来事や考えたことなどを綴っているだけなので、どれも単発的だし、体系としてまとまっていない。テーマや内容も散漫だし、一貫した何かを述べているわけでもない。恐らく、電子書籍で読むよりかは、ブログのまま読む方が、まだ面白味が感じられるのではないかと思う。 

 彼らは自信満々で売っていきますと豪語しているけれど、僕は彼らに協力する気はさらさらない。あまり自信満々なので、それならどこまでできるのかやらせてみたいというだけのことだ。売れても、売り上げの9割は連中が持っていくのだから、バカバカしい話でもある。彼らが儲かるだけだ。そして、僕は彼らの金儲けの道具にされているようにしか感じられない。 

 結局、僕が無償で書いてきたものを、いきなり彼らが横から割り込んできて、商品にしましょうと言って来たのである。彼らが自ら生み出したものではなく、他人が創造したものを商品にすると言うわけだ。他人のまわしで相撲を取るようなものだ。彼らはこのブログ記事をまとめると言うのだけれど、恐らく、僕の思想や人柄というものは、かなり損なわれたり歪曲されることになるだろう。過去の雑誌インタビューでもそれを経験している。まあ、それも仕方がないことかもしれない。 

 そんな彼らの金儲けの道具にされるくらいなら、こちらから不買運動を展開してやろうと思うのだ。それで、細々とながら、こうしてブログにて訴え続けている次第である。 

 僕の電子書籍が販売されても、買ってはいけません。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

 

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