12月27日(火):徹夜
27日(火)は年内最後の定休日である。26日の晩からずっと原稿を書いていて、このまま朝を迎えそうである。
サイトの原稿に関して、一つの<テーマ>を八割ほど完成させておいて、そこからしばらく寝かせておく癖が僕にはある。大体完成しているのだけど、完成待ち原稿というものがいくつも溜まってきている。数えてみると、55項目(つまり<テーマ>55個分)もある。さすがに溜め込み過ぎだと思い、これらを仕上げようと今日は一日パソコンと向かい合っている。いくつかは完成したので、近いうちに公開できるだろう。それでも追い付かない感じがあるので、帰宅してからもずっと書き続けている。夜通し書くパターンになりそうである。そして、そのまま明日も書き続けることになるのだろうと思う。
去年はしばしばそういう日が生じたのを覚えている。けっこうたいへんなことをしていたのだなと思う。と言うのは、久しぶりの徹夜はかなり堪えているからである。それでも時間が足りない感じがしている。
いや、時間が足りないのは浪費している部分があるからである。最近(と言うか、この2,3日)、空き時間にyou tubeの動画をダラダラと見てしまうという変な癖がついてしまった。以前もお笑い芸人のネタをよく見ていたものだけど、長いことそういうことはしていなかった。この動画が曲者で、探しているといろんなものを発見してしまうのである。特に僕が見てしまうのは、お笑い芸人も見るけれど、昔のテレビ番組の動画である。「ああ、こんなのあったなあ」とか「これは見たことがあるなあ」などと回想しもって見てしまうのである。見ると、他にないかなと思い、検索する。いくつかのキーワードで検索すると、何かしら引っかかってくるものがある。それをまた見てしまう。そこからまた検索するという、エンドレスの作業に陥ってしまうのである。
一人、「ひきこもり」をされている人で、朝から晩までパソコンを見てるという人がいるのだけど、何となく分かるような気もする。そんなに閲覧するものがあるのかなと訝っていたのだけど、こういう動画なんかを検索して閲覧していると、本当にそれだけで一日終わってしまいそうである。おまけに新しい動画が次から次へとアップロードされるのだから、見る方もそれに束縛されていくようだ。夕べ、テレビで観たお笑い番組の漫才が、今日には動画で見ることができるというような感じである。「ああ、これは夕べ観たやつだ」という理由で、なぜか見てしまったりする。知っているのに見たりするのだから、不思議である。
しかしながら、こういう動画は便利なのかどうかわからない。いつでも見れるということは、いつでもそこに戻れるということである。なかなかそれを過去のものにしてくれないようである。20年近く前に見た番組が、短いシーンとは言え、今日新たに視聴できるのである、それも手軽に。20年前の思い出のままにしておいてくれた方が良かったかもしれない。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)