12月23日(日):覚悟して
今日から年末まで割と時間がある。あと三日ほど仕事の入っている日があるが、それ以外はフリーという状況だ。昨日までの一週間がやたらと忙しかった。最後の駆け込みということなのだが、その分、今週がヒマになった。まあ、年末なのでそんなものだ。大体、例年通りの年末になりそうだ。
さて、大掃除に取り掛かろう。昨晩、予定を組んだ。どこまでのことをやるか、さらにそれにどれくらいの時間を要しそうかを概算してみた。50時間はかかる。アカン、こりゃ絶対無理だ。
思えば、毎年12月に入ると同時に大掃除に取り掛かるのだけど、今年は横着してしまった。そのツケが回ってきたわけだ。いくつかの作業は5月の連休に延期することになりそうだ。
現在の心境としては、大がかりなことは控えようかという気持ちになっている。あまりモノを動かそうという気がしない。窓掃除はやっておきたいと思うのだけど、窓を掃除しようとすると、その周辺のものをすべて移動させないといけない。その作業が億劫に感じられている。ちなみに、この作業、移動に一時間、窓掃除に二時間、復旧に一時間と、計四時間見込んでいる。多分、実際にやってみると四時間では終わらないだろう。毎回、一日仕事になるものだ。
結局、物は動かさず、周辺の作業をこなしていくことにしようと決める。不要な資料やメモ、書類などを処分して、室内をスッキリさせることにしよう。今年はもうそれで十分だ。
で、今日は終日それに取り組むのかと思いきや、昨日買った本に夢中になり、どちらかと言えば本を読んで過ごしてしまった。こうして予定作業が次々に遅れていくのだな。僕の悪い癖だ。
クルト・シュナイダーの『精神病質人格』を古書店で買った。昨日のことだ。シュナイダーの精神病質10類型は有名で、いくつかの本に引用されているので知っているのだけど、きちんと読んだことはなかったので、一度、シュナイダーがどういうことを言っているのか読んでみようと思い立った次第である。
古い本で、そのため漢字が旧字体だ。時折、この字は何て読むんだと戸惑うことがあるが、なんとか普通に読むことはできる。読んでいこう。勉強していこう。最近はもっと勉強したい欲求に襲われる。もっと知識を吸収したい。
ああ、それにしても、どうしてこうも忙しないのだろう。あれもこれもしないといけない。そんな状況に陥っている。全部を独りでやるというのはそういうことなんだと、つくづく思う。
今日、ふと、僕はもうこれ以外の生き方はできないのだなと、変に悟った瞬間があった。死ぬまでこの生活を続けるのだなと思った。覚悟を決めよう。いつか生活がラクになるといった希望的観測は捨ててしまわないといけないのだ。そんな気持ちに襲われる。この生き方を続ける覚悟をしていかなければならないことなんだと思う。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)