12月10日(日):不調な一週間
散々な一週間だった。日々の記録を残す目的のブログもまったく手つかずだ。それどころかサイト関係の作業は一切捗っていない。
まず、12月4日の月曜日は普通だった。夜勤明けで高槻で仕事をして、そのまま次の夜勤をこなした。それくらいエネルギーにあふれていたのだ。
翌日、12月5日の火曜日だ。夜勤明け高槻に来て、事務作業などをして過ごす。夕方頃から具合が悪くなったのだ。鼻水がタラタラと流れ、鼻が詰まり呼吸ができず苦しかった。目の奥というか、頭の方まで鈍痛が走る。体もだるいというか重い。
19時半ころ、それまでの作業をすべて中止して、薬局へ走る。鼻づまりだけでもなんとかしたいので薬を買う。レジで薬剤師さんが説明する。正直、イライラしていた。普段ならこんなことでイライラしないのだけれど、無性に腹が立ってきた。こっちは焦っておるのに、もどかしい気持ちが生じていた。普段の状態とは違っていたのだろう。
職場に戻り、ともかく服薬する。それから帰宅だ。帰宅するまで気が気でなかった。と言うのは、コロナかインフルか、なんらかのものに感染しただろうと不安に襲われていた。帰宅して、すぐ体温測定する。これが不思議なことに、何度測定しなおしても平熱なのである。風邪の諸症状がすべて揃っているほどなのに、発熱だけはないというおかしな現象である。
熱がないなら今晩の勤務もできるな。とは思いつつも、やはりしんどい。この日の勤務はまあまあ最悪だった。薬は効いてきたものの、鼻水は止まらないし、のどもやられている。フラフラする。そして、些細なことでキレそうになる。正直、早朝のスタッフにはキレそうになった。キレる前に直帰してやった。
すでに12月6日の水曜日の話になっているのだけれど、勤務後はともかく寝る。布団を敷いて寝る。なんとなく布団の上で寝るのが久しぶりという感じがした。
この日は終日布団の中だ。寒気もする。ますます風邪の症状が強まってきた。でも熱はないのである。いつ測定しても平熱の範囲なのだ。なにかおかしいと僕の中で違和感が残る。
この日も深夜勤務はこなす。前日よりも体調はマシになっていたとは言え、やはりしんどかった。この日は客を怒らせたな。どうでもよかった。文句言うなら他所で買い物してくれと思ったほどだった。レジのタッチパネルの文字が見にくくて分からなかったのだ。そういえば、日曜日(12月3日の)だったかな、目が見えにくいと感じた瞬間があった。このまま視力がどんどん悪くなって、目が見えなくなるのではと真剣に不安に襲われたのを思い出したよ。それよりも、客が怒ったりキレたりしても、僕の方は平然としていることが最近は多い。まったく感情に響いてこないのだ。客を怒らせるよりも、僕は自分の感情鈍麻の方を心配している。
12月7日の木曜日。深夜勤務後、前日と同じようにすぐに布団に潜り込む。この日もほとんど一日寝て過ごす。鼻水はかなりマシになってはきていた。目の奥の痛みとか、体の重み、のどの具合など、それぞれマシになりつつあるが、それでもいくらかのものは残っている。ここできちんと治しておかないといけない。そう思うのであるが、やはり、熱はない。一体、何なのか不明である。
12月8日。この日も深夜勤務をして、その後、高槻に出る。火曜日に後にしてから出入りしていないので、なんとなく気になっていた。
とは言え、高槻に着いても、何もする気力が湧かず。ダラダラと過ごす。午前中で引き上げる。午後からは寝て過ごす。
夜には起きて深夜勤務に赴く。
12月9日。大分調子は回復しているけれど、鼻と喉だけは症状が残る。そして相変わらず発熱はない。別の問題が発生した。ヒザの具合が悪いのである。2,3日前から気になっていたけれど、曲げると痛みが走る。悪い方のヒザだ。
結局、家で安静にして過ごす。余計な歩行はしないでおこうと思い、日中は寝て過ごす。鼻と喉の症状は火曜日からずっと続いている。良くなりつつあるけれど、完治しているわけではない。今後ぶり返すかもしれない。そして、どういうわけか、体温測定するたびに平熱の範囲である。一度も発熱に達したことはなかった。
この日も深夜勤務である。もう薬は服用しなくなっていた。
そうして迎えたのが今日である。今日は高槻に出てサイト作業でもしようかと思っていたのだけれど、勤務後の疲労感も大きく、膝も痛むので、家で休むことにした。
この一週間、深夜勤務は毎日だ。正直に言うと、どこかで一日休みが欲しかった。でも、なんとかこなせたのだから良しとしよう。昼間の方は、幸か不幸か、仕事や予定は入らなかった。月曜日だけは面接があったが、その後は何もなしだ。こんな状態で仕事をするのはたいへんだっただろうから、むしろ仕事がなかったのは幸運なことだと思うことにしよう。
この一週間はよく寝た。夢もいくつか見たが、断続的に寝たので、どの時に見た夢だったか曖昧になっている。
堤防のような道を走っているという夢があったな。走るということができなくなって久しいので、なんか懐かしいような、それでいて爽快な気分だった。ただ、走って、バスに乗ったのだけれど、そのバスが反対方向に向かうバスだったので、走ってきた道を戻ることになってしまった。その後、乗客の一人の女性と一緒に食事に行く。バスを下りると駅の地下街みたいな感じになっていて、たくさんの飲食店が並んでいて、大勢の人が食事したりお茶したりしていた。僕と彼女はどこに行こうかと店を探している状態だった。
また、アクション映画のワンシーンのような夢もあった。僕たちは7人でチームを組んでいた。何かの任務を帯びていた。場所は大学キャンパスのようなところだ。僕と若い後輩と二人である教室に入る。中規模の講堂だ。学生たちがけっこう入っている。僕は最前列に、後輩は二列目の席に座る。僕が体を後ろに向けて後輩と話している。音が聞こえただろ、と僕。後輩は「先輩も聞こえましたか」と返してくる。隣の部屋のようだ、と僕が言うと、後輩は少し勝ち誇ったような笑みを浮かべて、「甘いな、隣の部屋ではなくて廊下からしたよ」と答える。廊下の方、出入口のドアの方へ顔を向けると、ドアがいきなり開いて、覆面姿のテロリストたちが数名、機関銃を抱えて、乱入してきた。テロリストの一人が「動くな、お前たちの身柄を拘束する」と怒鳴る。後輩は懐の銃を出そうとしたが、僕はそれを押さえる。「慌てなさんな、まずは言われる通り人質になりましょ」と後輩を宥める(こういうところは現実の僕に通ずるかも)。後輩は不服そうだったが、敵の人数も分からないし、こんなところでドンパチ始めたらどれだけの犠牲者が出るか分かったものではなかった、そういう思いがあった。
と、まあ、いろんな夢も見つつも、そんなこんなでしんどい一週間を過ごした。来週は調子を戻しているか、それとも他がもっと悪くなるか、今のところ何とも言えないけれど、前者の方を信じよう。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)