11月9日(土):後回しせず
先日、某商事会社から電話をもらった。金融商品の案内の電話だった。僕は興味がないので断った。相手は資料を送付すると言ったのだけど、確か僕は断ったのだった。見ると、ポストに封筒が入っていて、その会社から資料が送付されていた。要らんというのに。
金融商品に投資して儲けを上げる人も確かにいるだろう。この商品に投資してどれだけ成功したかといった実例が載せてある。僕は自分がその立場に立つ人間だとは思わない。一つの成功例の裏には何百という失敗例があるはずであり、きっと僕はその大多数の人たちの方に属することだろう。
もし、何か一つ伸びそうな銘柄があるとすると、他の人もそれに投資するので、結局、早い者勝ちなんだろう。後から参加した人間は損をすることになるんだろう。僕はゴメンだ。
それにしても、こういう金融商品の営業は長い間なかったな。営業マンは営業の相手を間違えたのだ。もっと業績を上げている会社にこういう話は持ち掛ける方がうまくいく確率が高いだろうに。よりによって僕のところにそんなものを持って来られてもどうしようもないのに。
封筒の中には電話をくれた営業の人の写真、並びにプロフィールが同封されていた。その写真の人が実在するのかどうかさえ、僕は疑う。今どき、写真なんてなんぼでも加工できるのだ。加えて、その写真の人物が本当にKさんであるのかどうかさえ、僕には確かめようがないのだ。
ある意味、こういう写真付きのプロフィールなんて暴力的なものだ。提示される情報の真偽を確かめる手段もなく、一方的にその情報を信じなければならないからである。僕は僕のサイトではそういうことをしない。
さて、朝からそういう件があったんだけれど、今日はウッカリしていた。いつも午後から来る人が今日は夕方に変更になっていたのだ。スッカリ忘れていた。昼休みに慌てて昼ご飯を食べることもなかった。
午後のひと枠が空いていたので、僕は少しばかり体操をした。なんか、長い間、体を動かしていなかったような感じがする。時には体も動かさないと、体が固まってしまう。
あれやこれやのことに追われて、続けようと思っていたことも疎かになってしまう。この悪いクセを治そうとしているのに、治そうとしていることすら意識から抜け落ちていることもある。
そんな感じでこれまで続けてきた。同じように続けていくことはよろしくないと僕は感じている。どこかで自分自身を変えていかないといけない。そういう気持ちは強いのに、気持ちだけが空回りしているかのようだ。そうして気ばかり焦る。
今日のこのブログも、夕方のクライアントを待つわずかの時間に書き上げる。猛スピードで実は書いている。誤字脱字も気にせずだ。そういうのは後で訂正すればいい。とにかく時間内に書き上げる。
これを後で書こうってなると、必ず忘れる。後回し、後回しってことになって、結局、書かず終いになる。僕にはよくあるパターンだ。このパターンを変える一環でもある。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)