11月28日(木):いいことのない一日
ものすごく足が痛い。それで昨夜はほとんど眠れず。ウトウトしたかと思うと、寝返りなんかをうってしまい、そこで痛みが走る。それで目が覚めるということの繰り返しだった。
寝不足のまま職場に向かい、とりあえずは一日の予定だけをこなす。後は安静にして過ごす。
あまり服用したくはないけれど、鎮痛剤を飲むことにした。昼休みに薬局に買いに出たけれど、痛いのと気力が失せたのとで、買わずに引き返す。
確かカバンの中に残っていたことを思い出す。カバンの中を掻きまわす。一度、カバンの中をスッキリさせないといけないななどと別のことも意識に上がる。あったあった。二錠だけ残っていた。取り敢えず、それを服用しておく。
お昼は昨日買ったラーメンを食する。それで十分だ。食事にお金と神経を使いたくない。そこに思考が持っていかれるよりかは、現象学の勉強をしている方がましだ。
現象学の勉強は続けている。『理念』と『草稿』を読み進めている。その他、フッサールの現象学に関する記述をあちこちの本から抜粋して読む。
夜は早目に帰宅する。足が痛いので早く帰りたかった。後片付けもせずに帰る。
駅で電車に乗る。富田の辺りで事故があったらしい。電車が遅れているとのこと。いやだなとは思う。でも、遅れてでも動いているだけましかと思い、到着した電車に乗る。
すると、今度は京都で、西京極の辺でまた事故が起きた。今度は完全に電車が止まった。幸い、僕は帰宅することができたけれど、一本遅らせていれば帰宅困難になっていただろう。そこだけは運が良かったと言うべきなんだろうけれど、その後がよろしくない。
高槻では降っていなかったのに、京都は雨だ。傘はない。おまけに足は痛い。走って帰ることもできないし、コンビニなんかに寄って傘を買うくらいなら家に直行した方が早そうだし、いずれにしても雨の中をノロノロ歩きで帰る。
びしょ濡れになりながらも、カバンの中の本が濡れていないかということばかり気にしている。水に濡れてページがヨレヨレになるのがイヤだ。
あまりいいことのなかった一日だ。それでも、とにかく一日が終わったことに僕はホッとしている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)