11月17日:取り柄のない一日 

11月17日(金):取り柄のない一日 

 

 深夜勤務明けで、そのまま直接高槻へ出て、終日職場にて作業する。 

 

 深夜はセブンの方だった。天気が悪かったので客が少ないだろうと思いきや、けっこうダラダラと来客があった。それほど忙しくはなかったものの、いかんせん、とても疲れていた。多くのことを後回しにしながら、最後で帳尻を合わせるような形で仕事した。 

 最初にちょっと飛ばしてリードしておいて、2時半から4時前くらいは少々ダラダラとする。どことなく具合も悪く、ワンオペにも関わらずトイレに駆け込むことも3度ほどあった。 

 セブンもいい加減嫌気がさしている。自分の仕事ぶりにも満足いかないし、他のスタッフの仕事ぶりにアタマに来ることも多々ある。 

 FF什器のトレーが洗ってあると前の時間帯のスタッフから聞いたけど、見たら汚れておる。再度、食器洗浄機のスイッチをオンにして、洗いなおす。使い終わってから洗浄すればいいのに、その最中で彼らは洗浄し、それで洗ったということにしておるわけだ。僕はこのことを一度店長に言ったことがあるのだけれど、取り上げてもらえなかった。食洗器に放り込めば済むのだから、一番最後に洗ったらいいのにと僕なんかは思うわけだ。 

 午前7時に賞味期限が切れる品がある。5時前には売り場から撤去する案内が出る。僕は4時ころに撤去する。案内よりも30分ほど早めに撤去するわけだ。というのは、この案内が表示される頃に入荷品があって、時間的に重なるからである。朝の4時代に売れる見込みは薄そうだから、早めに撤去するようにしている。 

 そこで昨日の午前7時切れの品が見つかる。なんてこった、期限切れ商品が24時間も放置されていたのだ。昨日の人が見落としただけでなく、以後、誰も気づいていないのだ。 

 まあ、こんなことを言いだしたらキリがない。売り場がガタガタだったり、ゴミ箱が満杯だったり、消耗品が空っぽだったり、そういうことは日常的にあることだし、それらが無かったら無かったで、それはお客さんが入ってない証拠だし、出来る限り深夜の時間で整えておく。 

 それから店頭の掃除だ。夜中は見えないけれど、明るくなると汚いのが目立つ。できるだけ掃除をやっておく。あいにくの雨だ。ユニフォームを脱ぎ、片手で傘を差しながら、箒と塵取りを持って掃除に出る。駐車場のゴミを拾って、店内のゴミ箱に捨てる。ゴミが少なければ一往復で済むこともある。今朝は3往復だ。まあまあ多い。本当に多い時は5とか6往復することもある。ゴミをまき散らす輩は死んじまえと思う瞬間だ。僕のガマンの限界は2往復までだ。 

 売り場だけでなく、バックヤードもひどいもんだ。そういうのがいちいち目につく。多少は手直ししようかと思うものの、今朝はまったくやる気にならず。自分の時間内に出たストックだけを片付ける。 

 

 それから小休止して高槻へ出る。ああ、ラッシュ時間と重なってしまった。駅の券売機でもたついている人たちがおる。切符を買うのも一苦労だ。当然、車内でも座れない。20分程度だけれど、立つのもしんどい。 

 いや、これも不思議な現象だ。20分くらい立つのは苦でもないはずなのに、なぜか電車内で立つのは避けたい気持ちになる。座りたいと思ってしまう。仕事とかで20分くらい立つのは平気なのに、電車で立つのは心的に負担に感じられてしまう。 

 高槻着。少しばかり準備をして、朝食を。それから作業開始。9時には開始できた。 

 と言っても、昨日の記録を作成し、あとはひたすら勉強する。パソコンは家に置いてあるのでパソコン作業はできない。最初から今日は勉強することに決めていたのでそれでいい。最近、勉強する時間が激減しているので、今日は取り返したい気持ちだった。 

 カウンセリングをやろうと思ったら、いろんなことを知っておいた方がいい。学びだけは欠かさないでおこう。 

 

 午前中に3時間ほどやったのか。12時ころになると腹が減ってきた。ごはんは持って来てあるので、何かおかずになるようなものを買ってこようかと思う。最初にコンビニに入る。これといって欲しいものがない。次にスーパーに入る。いろんな惣菜があって目移りしてしまうが、結局、めぼしいものがない。 

 タバコを切らしたので再度コンビニに入る。結局、そこで缶詰を一つ買った。近頃、サバ缶に凝り始めている。今日はファミマのサバ缶にしてみる。 

 ファミマのサバ缶のみそ煮の方だ。どうなんだろう、割と薄味な感じがしないでもない。一味唐辛子でも添えたいところだ。それでも、そいつをおかずにしてごはんを食する。それが今日の昼食だ。 

 食事なんてそんなものでいい。凝ったおかずとかは要らない。味にも拘らない。ただ、お米だけは食べたい。なんとなく、コメを食べないと食事した気になれない。白米と漬物だけでも全然オーケーだ。 

 昼食後、少しだけ休憩する。休憩後はもう2,3時間ほど朝の続きをする。論文を4つほど読んで、8ページほどノートを取って、その他サイトの原稿の下書きをする。 

 他、職場で使う湯飲みなんかをハイターに浸してきれいに洗う。定期的にこれをやっているのだけれど、振り返ると、しばらくブランクが空いたように思う。食器類はすべてきれいにする。 

 掃除関係のこともあれこれするはずであったが、夕方頃になると疲れてきた。21時までは作業する予定だったけれど、4時間早く終了としよう。昨晩からほとんど寝てもいないので、体が重い上に、睡魔にも襲われる。帰宅して早めに寝ることにした。 

 

 なんの取り柄もない一日だ。僕の残りの人生も取り柄のない一日の連続になるだろう。それでもいい。あとは死ぬだけというところで生きていたい。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

 

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