11月12日(土):忘年会
今月は土曜日だけ朝に工場のバイトに行く。そのおかげで土曜日の夜がフリーになった。このことをいつも行く呑み屋で話すと、今月の土曜日の晩に忘年会をしようという話に決まった。僕が参加できる今月にやろうということだ。みんなありがたい。
その忘年会が今夜というわけだ。
さて、朝は工場に行く。今日は比較的楽しい労働だった。新しいことを学ぶのも悪くないと思った。それに、初めて習うことなので失敗もあったけれど、自分でもそれなりにできるという発見もあった。まあ、今後、その作業をするようになるかどうかは不明だけれど。
工場を後にして、実は先走りして一杯ひっかけた。その後、高槻へ出る。
職場に入り、集合時間までゆっくり過ごす。
今日の忘年会に一つだけ懸念があった。参加する一人の女性を巡っての問題なのだけれど、彼女にしつこくまといつく男がおるのだ。最初、この男は参加しないということになっていた。彼が参加しないので彼女が参加したのだ。ところが、彼女が参加したと聞くと、急遽彼が参加すると言い出したのだ。
時々、彼女はしつこい彼の苦情を僕なんかに話したりする。なんとかしないと彼女も楽しめないだろうなあと思いつつも、その一方で彼を除け者にするわけにもいかないので、どうしたものやら。なんとか彼女と彼を離さなければならないと思っていたが、そんなに上手く事が運ぶだろうか。店に着くまで、僕の中である種の緊張感があった。
店に着いて、席に着く。彼を一番奥にして、僕は一番外側に席を取り、彼女は僕の近くに座ってもらった。なんとか切り離しに成功だ。
しかしまあ、宴会が始まるとみんな入り混じるので、以後はなんの心配もしていなかった。僕は僕で久しぶりに一緒に飲む友達と楽しんでいた。チラチラと彼女の方も見たけれど、彼女も彼女でいろんな人と交流を楽しんでいるようだった。
結論、非常に楽しい時間を過ごさせてもらった。
しかし、なんとなく、こういうのももう十分かなという気持ちになっている。これが最後の忘年会となってもいいような気持ちになっていった。
宴会は楽しくても、彼女と彼のような問題もウンザリしている。人間関係の厄介な諸々の問題だ。ちなみに、この男性は彼女のことを愛しているとかいうのではないのだ。ただ、身近なところで、手っ取り早くイケそうな気がしているだけなのだと思う。というのは、この男の異性関係はいつもそんな感じなのだ。そんな対象にされる女性の方もかわいそうだ。そして、そういう場面を目撃してしまうことにも僕は辟易しているのだ。
酒の席は、楽しいこともあれば、不愉快なこともある。まあ、人生なんでもそのようなものかもしれない。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)