11月10日(日):タピオカはもうたくさん
今日は営業日だけれど、さほど忙しくはない。こういう時は大掃除だ、と前日から張り切っていた。何をどこまでやるかっていう工程表まで作成して取り組んだ。おかげでけっこう捗った。
捗ったといっても、ぱっと見、何がどうきれいになったのかは分からない。不要なものは処分するなり持ち帰るなりして、徐々にではあるけれど、職場内のモノを減らし始めている。一度にはできないのは確かだ。年内かけて、職場内をリニューアルするつもりでいる。
一人でやっていると、何から何まで全部自分でやらなければならなくなる。今日も大掃除なので動き回ることになっていたが、幾分、足の具合が悪い。痛みがある。庇いながらこなしたので、後日、変なところに影響が出てこないかと心配になる。
最近、高槻駅周辺に新たにタピオカ店が出店したらしい。すでに5,6店舗できている。そこに新店が開店したとのこと。ブームとは言え、いささか極端な感じがしないでもない。
タピオカってのがブームになっているのは知っていた。最初に高槻に専門店が出ると聞いた時は、高槻にもそういう流行り物が来るんだと、若干、新鮮な気持ちになったものだ。その後、同じような店の出店が相次ぐと、また出来るんやといささか食傷気味になり、最後になると、もうええんちゃうとウンザリするような気分になる。
僕は食べたことがない。いや、飲んだことはないと言う方が正しいのか。どっちかよく分からないけど、あんまり美味しそうなイメージがない。僕には無縁だ。
それでも美味しいお店とそうでないお店とがあるらしい。美味しいお店、有名店では、高槻でも行列ができていた。並んでみたい気持ちにもなるけど、女子高生とかがいっぱい並んでいる中でオヤジが並ぶのはカッコ悪いと思った。止めだ。
やがて、行列のできる店から行列が消える。その内、閑古鳥が充満するようになる。流行り物のお店ってそんなものだと思う。
そういう行列に並んだという人も知っている。今はどうしているのか。その人曰く、業務スーパーのタピオカの方が美味しいんだと。さすが業務スーパーだ。
結局、これだけお店ができて、そのうち何店舗が残るんだろう。いや、そもそもの初めから長く続けようなんてことを考えているお店はないかもしれない。一過性の店舗のつもりかもしれない。いまはそういう時代かもしれないな。
流行に便乗する経営は脆いと僕は思っている。流行の続いている間だけ業績は上がるけど、流行が去るとお終いということになってしまうからだ。そういうのは悪い経営の見本だと僕は信じているんだけれど、今の世の中、逆にそういうふうにやるのがいいのかもしれない。来る波に巧みに乗っかる、そういう経営方法の方がいいのかもしれない。信念とか芯を通すというようなことは時代遅れなのかもしれない。
そう考えると、僕も古臭い人間だ。時代遅れだ。もっとも、時代についていこうとしていないのだから、それも当然か。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)