10月7日(月):イシバ政権
イシバ政権となってすでに不評が出まくっているそうだ。当選前と後とでは言ってることが違ってるとか、裏金問題に蓋をしているとか、短命で終わるとか言われてるようだ。支持率もキシダより下回ってるというのだから大したものだ。もちろん、反対の意味でということであるが。
自民党政権が嫌いだ。誰が首相になろうと僕は評価しないのであるが、それでも一度やらしてみてから判断しようとは思う。2,3か月、イシバに首相をやらせて、その働きぶりを見てからでないと如何なる評価もしないでおこうとは思ってる。けど、もう、見なくても分かってるところもけっこうありそうだ。
しかし、今の日本、自民党は、だれが首相やっても同じことだ。裏で首相を操る面々が存在しているからである。イシバは操作しやすいから選ばれたのじゃないかとも思う。思い通りに動かせるからイシバが推されただけなのかもしれない。
こんな首相、例えば三隅先生のPM理論のどこに当てはまるだろうか。リーダーシップの分類である。Pはパフォーマンス、Mはメンテナンスのことで、PMと両方が高いリーダーがいいとされている。一方だけ強いPmやpMのようなリーダーは偏り過ぎているわけであり、両方が弱いpm型はリーダーとしてもっともダメだということになる。
イシバならびに自民党の首相たちは上記4タイプのどれに含まれるだろうか。裏でいいように操られているリーダーなんて、pm以下かもしれない。第5のタイプとして「論外」という枠を設定してもいいのではないかとさえ思ってしまう。
ともかく異常な集団である。トップがリーダーシップを取ることができず、裏で操作されているようなトップが支持されているわけだから。こういう異常な集団の中では、その成員一人一人の中では、およそ考えられないこと、信じられないこと、常識から著しく逸脱したことが起きてもおかしくない。
要は、日本は狂ってるということだ。
それがどうした、そんなに大きな問題か、と思う人もあるかもしれない。実は大問題である。
集団が狂気に陥ると、その集団には正常が通用しなくなる。外部からいくら正常をもちこもうとしても、跳ね返されるか、狂気に彩られてしまうか(解釈に狂気が持ちこまれる)してしまうものである。外部からの働きかけが功を奏しないとなると、残された道は内部変革しかないのであるが、その集団内でまともなことを主張する人間は、異端として葬られる、またはさらなる圧力がかけられてしまうものだ。そうして正常なものが正常なものとして通用しない世界が出来上がるわけだ。集団が一旦狂気に陥ると、その狂気は暴走し、いっそう場を占め、狂気の度合いを高めていくことになる。
それが、僕に見えている彼らの姿、日本の政治家集団、自民党集団の姿である。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)