10月5日(木):脱却の兆し
予定されていた仕事はこなす。案の定、あまり上手くいった感じはしていない。
それ以外では、ランディングページの原稿を書く。2ページ分(6枚)書く予定だったけど、5枚しか書けなかった。あと1枚は明日にしよう。中途半端な持ち越しとなった。
今日は勉強をする。体調不良とかでここ数日は本を読めていなかった。今日は論文を6本読んだ。6本と言っても、初読のものは2つで、後は2度目、3度目に読むものだ。再読のものは、ある程度内容が分かっているので、スラスラ読み流していくことができた。
これをしたかったのだと、改めて思った。仕事をして、勉強をする、それだけで十分だと思っている。それなのに、他のいろんな作業が割り込んでくるから苛立たしいのだ。
午前中に1つ読む。午後から2つ目を読む。続けて3つ目の論文に入ろうとするところで、電話が鳴る。これがまた鬱陶しいことにIT業者の営業だった。この電話のことはまたいつか書こう。今日はそれについて書く気力がない。
クライアントからの電話ならいいけど、よりによってIT業者からとは。くだらない電話に付き合い、時間を取られた。あの連中が電話をしてこなければ、今日はもう1本論文が読めていただろうに。
夜、仕事が終わって退室する前に、3つ目の論文を読むことができた。
その後、喫茶店に入り、そこで書き物をして、さらに2つの論文を読む。最後に帰りの電車の中で6つ目を読む。
火曜日に送られたFAXを、やっと今日になって印刷した。普段から用紙を入れていない。どうせ無関係のFAXだ、放っておいてもよかった。印刷してみると、案の定だ。どうでもいいFAXだ。こういう迷惑FAXにもウンザリだ。
FAXを印刷する気力もなかったということだ。紙を入れるだけでいいのだけど、それが億劫でならなかったのだ。本当に必要なものなら、何とかしてやっただろうけど、初めからどうでもいいものだと分かっていたから、尚更、やる気になれなかった。
選挙カーが多い。まあ、当然のことだけど。
一度も選挙に行ったことがないという女性と会った。それは良くない。
僕も一時期選挙を放棄していたことがあった。でも、選挙を放棄するということは、政治に関して一切発言できないということを意味するのだ。政治家が不倫したといった世間話でさえ、放棄した人間には許されないのだ。
議員に野次をとばしている連中もいるけど、あの人たちの中には選挙に行ってないという人もいるかもしれない。本当はそういう人は野次を飛ばす権利もないのだ。それに、個人に野次を飛ばさなくてもいいように僕たちは選挙をするんじゃないのか。どうもその辺りが混乱している人もあるようだ。
それはともかく、選挙に行ったかどうかという記録は残るものだ。どの党に投票したかなどは分からなくても、選挙会場に足を運んだかどうかは、記録に残り、確認できるのである。だから、選挙に行かないよりも、白紙投票する方がまだましなのだ。選挙には行きましたという履歴が残ることが肝要なのだから。
彼女はあまりその感覚が分からなかったようだ。女性の参政権のために奮闘したフェミニストたちも、彼女のような人を見ると、報われない思いがするんじゃないかと思った。
体調を崩していたのも関係しているんだろう、ここ数日、しんどくて、毎日が虚しかった。今日もその気分を引きずっていたのだけど、少しそこから脱却できそうな気配が感じられている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)