10月31日(火):歩きと映画鑑賞
今日は火曜日、定休日である。休んでもいい日であるが、午前中は原稿を書いたりして過ごす。午後から外出する。職場に行ってもいいが、鍵を忘れてしまったので、そのまま歩きに出る。
そう言えば、このところ、歩く方が疎かになっている。昨年、膝を割ってから十分に歩くことができていない。今でも歩行に支障を感じる時がある。
足が悪いから歩かないのではなく、足が悪いからこそ人一倍歩かなければならないのだと、そう考えている。とは言え、なかなか実行できていないのが実情だ。
普通に歩くことができればそれでいい。山登りができなくても、走れなくても、今は構わないと考えている。でも、歩けなくなることだけは回避したい。僕の努力次第では普通に回避できることである。
力が入ると膝に痛みが走る。キリキリと痛むのだ。いずれ治るかと思っていたけど、これは治らないかもしれないと最近は思うようになっている。それに、膝を曲げていくと、どうしても一か所、力の入らないポイントがある。これも、もうどうにもならないのかもしれない。
今は高望みはしない。普通に歩ければそれでいいと思う。でも、これとて、日頃から練習しないと、いつ歩けなくなるかも分からない。
近所を歩いて、その後、長岡天神まで足を延ばす。久しぶりに天神さんをお参りした。その後で、その周辺を散策する。
比較的順調に歩くことができた。階段の昇降もまあまあ良くできた。手すりをあまり使わずに昇降できた。
こういう具合に歩けると、十分回復しそうな期待が持てるのであるが。
帰宅してからはDVDを見る。
先日、コスミック出版から出ている「ゾンビの世界」を衝動買いした。1930年代から40年代の映画を中心にゾンビ映画が10作品収録されている。
こういう古い映画というのは、現代の映画を見慣れている者にとっては、いかにも古めかしく、物足りないと感じられるかもしれないけど、逆に新鮮に感じるところもある。それに、この年代の映画はなかなか触れる機会がないように思う。テレビで放映されることは期待できそうもないし、レンタルにも置いてないこともあるだろう。そういう映画が安く買えるというのも、案外、いいことかもしれない。
今日、観たのは、ジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」だ。僕は若いころにこの映画を観たことがあるけど、怖かった。確かスティーブン・キングも絶賛していたように思う。
この年になって観ても、やはり怖いと感じる。ただし、若い頃と比べれば、見る個所とか視点が異なっているのは感じる。いつかこの映画のことを書こう。
それで、今、少しずつゾンビ映画を見ているのであるが、まだ10作品全部見終わっていない。この選集にベラ・ルゴシ主演作が三作品収録されているのは、嬉しい限りだ。
ベラ・ルゴシと言ってもピンとくる人は少ないかもしれない。30年代や40年代には人気のあった人だけど、50年代になると半ば忘れられた人だ。晩年は史上サイテー映画監督エド・ウッド作品に出演したという人だ。
この人、人気があったのが理解できる。きちんと作品を見るまでは、どんな俳優さんなのか分かっていなかった。顔写真だけ見ても、何がすごいのかよく分かっていなかった。作品を見ると、この人の雰囲気がメフィストフェレスを思わせる。表情から、身のこなしから、そういう雰囲気が感じられる。何か独特なのだ。あと、変な言い方だけど、この人の顔には力がある。「顔力」と呼びたいくらいだ。でも、そうした魅力が活かせるのは、やはり40年代までかもしれない。時代が変わってしまうのだ。
いつか、こういう映画の話もここで展開してみたいと思う。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)