10月30日(月):LPを消去する
今日はそれほど予定が詰まっていない。それをいいことに本ばかり読んだ。長短の論文を8本ほど読む。どれも既読のものばかりなので、スラスラ読むことができた。
本当ならサイトのことなんかをやっていかないといけないのだけど、どうも今日は気が乗らない。ひたすら勉強した。初心に帰る思いだった。
電話を数件受ける。取るに足らないものばかりだ。
先日、「ギャンブル依存が治るか保証できるか」といった問い合わせがあったけど、それについても考えていた。結局、ギャンブル者は賭けることのできない人たちなのだ。僕はそれをさらに確信した。そのセラピー、セラピストを信用するかどうかさえ、彼は賭けることができないでいるということなのだ。そう思うと、僕は自説が正しいことが証明された気がして、何となく気分が落ち着いた。
今日の電話の中で、いい加減にしてほしいのは、「そちらは病院か」というものがあった。僕のところは「○○病院」とか「△△医院」とか、「××クリニック」などと謳っていないのだから、誰がどう見ても病院ではないということが分かりそうなものだ。
これが初期の頃なら話は分かるのだけど、12年もやっていて、いまだにその程度の問い合わせが来る自分にたまらなく嫌気がさしている。
どの人も、結局は、サイトをちゃんと見ていないのだ。ちゃんと見ずに行動をしているのだ。言い換えるなら、サイトを一瞥して、そこから受ける「感じ」だけで行動しているのだという気がしている。
つまり、感じに支配されている人たちなのかもしれない。少しでも僕の書いているところのものを読めば、上記の二件の電話を僕が受けることはなかっただろうに。
もちろん、電話をしてくるのは構わない。でも、その都度、僕は作業を中断し、その電話に対応するわけだから、質の高い問い合わせに限定したいくらいである。
そもそも、その種の問い合わせが来ないように、問い合わせする人の手間もそれで省けるように、サイトに書いているのに、僕の労は呆気なく無に帰される。
もっとハードルを高くしなくてはならない。本当に決断した人にだけ電話してきてほしい。
それで、今日、LP(ランディングページ)をすべて削除した。削除しようかという計画はしていたけど、今日、それを実行に移した。業者に作らせると、とにかく、とんでもないものを作りおる。
軽々しいページを作るのだ。彼らの提案通りのことをすれば、そうなってしまう。そうなるとあまりにも気軽に問い合わせされてしまう。大半の問い合わせは問い合わせする必要のないものであったりする。それに対応する方も無駄な労力である。
ある相談機関のことだけど、問い合わせだけで月に何百件とあると聞いた。ということは、日々、それの対応に追われるわけだ。彼らがそれをできるだけの労力を確保しているならいいだろうけど、問い合わせする人たちにその行為を控えさせるのも「治療」である。こういう考え方は一般の人やIT業者には分からんことなんだろうとは思う。
まあ、あまり細かい所は書かないようにしよう。いちいち説明するのが今は面倒くさいと感じているからである。それよりも、僕は僕の生を推進したいと思っているし、今日はそれに従事することにしよう。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)