10月20日(日):スポーツ嫌い
今日はそれほど忙しくはない。その代わり、来週で予定がいくつも重なり忙しくなりそうである。均等に分散してくれたらいいのにと思うのだけれど、それは贅沢な望みであるかもしれない。とにかく、予定をこなしていくこと、仕事をすることだけを考えようと思う。
夜、いつもの呑み屋に少しだけ顔を出す。テレビがあり、ラグビーを流している。日本と南アフリカ戦だ。僕はまったく興味がない。日本が負けたので、変なラグビー熱も下がるだろうと思うと、少しばかりホッとする。まあ、こんなことを言うのはラグビーファン、サポーターと言うのか、には憤慨されるかもしれないけれど。
僕のスポーツ嫌いも相当なものである。ラグビーの試合風景を見ても、何もいいとは思えない。そもそも何をやっているのかよく分かっていないのだから救いようがない。トライとキックでは点数が違うとか、ルールそのものを分かっていないので、なにがどうなったのやらサッパリという有様である。
そういえば、オリンピックの会場の変更があったそうな。マラソンと競歩は北海道で開催しようということになったそうだ。そりゃそうだろう、猛暑もあるし、立て続けの自然災害も懸念されるし、東京で全部やってしまおうっていうのが無理があったんじゃないかと思う。
いつだったか、マラソンコースに猛暑対策を施工しているということを見たことがある。路面の照り返しを防ぐようなことをやっていたのだと思う。42キロすべてにその工事をするとなると、けっこうな作業になるだろうと思う。人件費、工費、すべて含めるとけっこうな金額になるだろうと思ったのを記憶している。
会場の変更でその工事も無に帰したわけだ。勿体ない。結局、無駄遣いしただけだ。使用されないマラソンコースの整備をやってきたことになるわけだ。
もう一つ、開催国の信用がまるでないという感じがしないでもない。開催国がこれで行きますと、この処置で大丈夫ですと言っても、まるで通用していないのではないだろうか。聞くところではオリンピック協会と言うか委員会が会場変更を決定したということなんだけれど、開催国は自国のことなのに決定権がないかのようだ。
まあ、オリンピックなんてどうでもいい。どれだけの浪費をこの祭りのためにしてきただろうか。
最初はメインスタジアムのデザインだった。聖火台の場所がなかったというやつだ。それからロゴマークのこともあったな。最近のことではトライアスロンの水泳会場の水質問題があったな。汚水が流れ込まないような設備を作るとかなんとか、そういう話が上がっているというのを僕は聞いたことがある。要は、何もかもがズサンなのだ。
オリンピックのために莫大な負債を日本は作ってしまうだろうと思う。この負債を税金で賄うことになるのだ。考えるだけで恐ろしい話である。すでに消費税が上がった。まだまだ上がるだろう。
毎年、日本のどこかで水害、風害、震災が発生している。不謹慎な言い方だけれど、災害場面をテレビで見ることにも慣れてきたところがある。慣れてきたというのはまだマシな方で、飽きてきたと感じることも僕にはある。オリンピックなんかに金をかけず、復興に金をかけなければならないのではないかと僕は思うのだ。来年もまたどこかでそういう被害が発生するだろう。そのためにも蓄えておくべき時期なのだ。
オリンピックの経済効果がいかほどのものなのか僕にはまったく見当がつかない。すでに相当の無駄遣いをしているはずである。最初にこの無駄遣いの補填がなされるのだろう。イヤになるような話だ。
日本でオリンピックを開催する。僕は死にたくなる。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)