10月19日(土):時間の浪費
サイト原稿用の草稿やメモが溜まっていて、そろそろこれらを文章化しようと考えている。それで一時間早く職場入りしてやることにしている。家の用事が無い限り、朝の8時に入室して、書くことにしている。今日もそうだった。
空き時間が生じたので、今日はたくさん文章化できると思っていた。しかしである。IT会社のカス営業マンに30分も時間を取られて、結局、浪費時間が生じてしまった。
10分以内に話がまとまらなければ見込みはないのである。だからそこを早々に諦めて次の営業先に連絡する方がいいのである。僕はそういう考え方だ。10分や15分以内にいい返事がもらえないところは、それ以上そこで粘るより、次に移った方がましなのである。
この営業マンのようなやり方をするところが最近は増えているという印象を僕は受けている。もしかしたらすべて同じ会社なのかもしれない。どこから電話がかかってきたかなんてことはいちいち覚えていないので、その可能性もある。
営業の骨子を述べると次の如くである。集客に関して提案やサービスがあるので2時間ほど時間を取って欲しいということである。なんでも、この提案には自信があるらしく、多くのクリニックでも好評いただいているとのこと。加えて、十数年のキャリアを持っているので、さまざまなノウハウを知っており、役に立てるとのこと。
この話の何がおかしいのか。少しシチュエーションを変えて述べてみよう。
「ウチの商品はすごく売れています。十数年の実績があります。商品の説明に上がりたいので2時間確保してください」
「ふ~ん、それでお宅の商品は何ですか。何を売っているのですか」
「それは当日説明します」
こういうことである。これでその正体不明の商品に購買意欲を掻き立てられるような人がいるだろうか。
僕はこの会社を信用しない。自分とこの集客もろくにできないのに、他所の集客なんかできるとは到底思えないのだ。
こういう話は以前もここで展開したことがある。僕はそれがこの会社のやり方なのだと信じたい。この営業マンはその会社の方針に忠実に従っているだけであると信じたいのである。もし、それが会社が推奨している方法ではなくて、彼個人の方法であるならば、この営業マンはかなり人格障害的である。
くどくど説明するのは控えよう。人格障害的であることの根拠は次の4点に求められる。独特の粘り(しがみつき、口唇的貪欲さ)、押しの強さ(強引さ、低いストレス耐性)、こちらが断っているのに聞かないこと(現実否認、自我機能水準の低下)、契約観念の欠如(自他未分化)である。あと、言葉遣いやコミュニケーションの取り方などもそれと感じられる部分があるのだけれど、それは保留にしておこう。
僕自身は、ここでこんなことを書いている自分にスッカリ嫌気がさしている。僕のこの逆転移感情もその根拠の一つとなっているのだけれど、それはさておくとして、とかく、人生の時間を無駄にしてしまった。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)