1月8日:もうひと頑張り

1月8日(月):もうひと頑張り

 今日は祝日か。成人の日だ。この祝日、本当に必要だろうか。雨ということもあってか、まったく新成人たちを見かけなかった。

 朝は電気屋へ走る予定だった。旧パソコンのディスクプレーヤーが開かなくなったので、付属品を買いにいこうかと計画していた。もし購入しなくても、いくらくらいするものなのかを偵察しようと考えていた。

 ところが、雨だ。億劫だ。それに昨夜のことがあって体調がすごく悪い。結果、電気屋の予定は見送ることになった。

 昨夜のことというのは、要するに酒を飲んだということだ。最初は晩御飯を食べに行ったのだった。その時に、ちょこっと晩酌をしたわけだ。これでエンジンがかかってしまって、いつものバーへ行くことになったのだ。

 いつものバーも、いい加減行くのがイヤになってきた。そこのバーテンダーさんとは仲が良いのだ。彼はいい奴だ。ところが、他の従業員、その中の一人の女性にはいい加減ウンザリしている。毎回腹が立つのだ。

 彼女の何が悪いのかというと、しつこいのだ。スッと流せばいいものをいつまでも喰らいついてくるから、いい加減、面倒くさくなるのだ。まあ、彼女のことはどうだっていいや。

 それで、少しばかり量を超したということだ。といっても、いつも並みの量なのだが。

 その酒が今朝まで残ったというに過ぎない。

 昼ごろ、職場に着く。午後一番のクライアントに備えて準備する。といっても、大した準備物もないのだが。いつものように、チャチャッと掃除して、原稿を書きながら待つ。

 夜、旧パソコンで再度原稿を書いていた時、一度ディスクプレーヤーが開くか試してみようと思い立つ。昨日はさっぱりダメだったけど、ものは試しにやってみる。2,3回目の試みでカチャッと開いた。

 訳が分からん。開いたのをいいことに、そこからデータをディスクに落としていく。時間が限られていたのでディスク5枚分、面接20数回分をディスクに入れた。もし、明日もここが開いたら、続きをやっていこう。

 面接をICレコーダーで録音して、それをパソコンに入れる。去年の7,8月頃から現在までの分が溜まっている。これは去年のその時期にパソコンを新たに購入したからで、それ以来、旧パソコンのデータ処理を怠っていたわけだ。それに、この旧パソコンはもはやインターネットに接続しないので、それもあって、データ処理を急がなくなってしまったのだった。

 夜は真っ直ぐ帰宅する。帰宅の電車の中でゴーチエの「ミイラ物語」を読み終える。なかなか良かった。明日にでも読書評に書こう。

 雨天に加えてすごく寒い。そのせいか人が全然歩いていない。帰りの電車もガラガラであり、駅構内もひっそりしていた。いつもは満席の居酒屋も客がまばらだった。それもどうでもいいことだ。僕には僕で抱えているものがある。他のことにあまり気を取られない方がよい。

 今、時刻は21時半。まだ今日が終わったわけではない。もうひと頑張りするか。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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