1月26日(水):アベノミクスはウソノミクス
コロナ感染者数は一日6万人を超えたそうだ。まだまだ増えるだろう。一日10万人を超える日がいずれ出てくるだろう。医療は逼迫しているし、重症化の可能性の低い若者などは病院では受け付けないということになっているらしい。感染しても病院には来るなということである。
大阪も明日からまん延防止が施行される。飲食店は20時もしくは21時までの営業となる。無駄なことだ。いや、無駄とまでは言わないけれど、効果は見込めなさそうだ。飲食店における感染はそれほど多くないからである。そのほかの場所の感染がけっこうあるわけだ。全体を下げないといけないのに、一部分だけの対処ということになるから効果が見込めない気がする。
夜、知り合いの店にちょこっとだけ顔を出す。なるほど、マスクなしでお喋りしている人たちもおる。僕は喋るときはマスクを口に被せるようにしているが、時に失敗する。急に話しかけられたりしたときにはそういうことがある。なるほど、飲食店が感染源になるわけだ。
しかし、本当の対策とは、国産のワクチンや治療薬の開発であるはずである。なぜそこが実現しないのか、である。
僕が以前に耳にしたのは、治療薬やワクチンを開発しても、コロナが終息したら売れなくなるから製薬会社は手を出さないという理屈だった。この説が本当かどうかはわからないけれど、この思想は貧困者の思考であると僕は思う。今それが必要だけれど、やがて不要になることが分かっているから最初から買わないようにして、そうして無駄遣いを避けるわけだ。今の不便をしのげばどうにかなると考えてしまうわけだ。
しかし、治療薬やワクチンを製造しようとしている製薬会社さんもある。ところが、それが完成したという話を聞かない。なぜかはわからないが、国はこういうところにどんどん資金を提供すればいいのだ。完成したワクチンなり治療薬なりを国が買い取るという形にすればいいのだ。それで病院や診療所に無料で配布すればいいのだ。病床数や検査数を増やすことも必要ではあるが、ワクチンや治療薬が開発されることの方が最優先だ。そこに国はお金をかけるべきである。アベノマスクなど愚の骨頂である。
そのアベのやってきたアベノミクスも虚構であることが明らかになりそうだ。国交省になるのか、統計の不正が発覚したそうだけれど、データを改ざんするのはアベ政権のお得意技であるので、どんどん不正を調べて明るみに出してほしいところだ。
統計が不正であれば、アベは少なくとも8年間は国民をだましていたことになる。本当は景気は回復していないのに、回復しているかのように見せかけていただけということになる。そして、これは日本国内だけの話ではなく、世界に対しても詐欺を働いたということになるのではないか。アベの罪は相当重い。
アベノミクスは成果があったなどと言っていたけれど、虚偽である。現実はどうなのか、国民には知る権利がない。おそらく、真実は逆なのだ。マイナスの成果があったのだ。効果がないだけでなく、経済のマイナス成長が起きているので不正を働かなければならなかったのではないか。そうなると、ずっと日本は下降線をたどってきたということであり、国民はそのことを知らされずにいたということになる。
そこにこのコロナ禍である。弱り目に祟り目だ。そんな状況でオリンピックなんてものもやったのだからどうしようもない。日本はいつ破綻してしまうことか。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)