1月13日(金):今日を無駄にしない
今朝起きた時、足に激痛が。またやってしまったか、とその時は思った。最近の不摂生が祟ったかと思った。
起きるのもつらいがとにかく起きなければ、今日は外に出る用事がある。最初の困難は立ち上がりである。どうやって立ち上がるかで少しばかり悩む。痛くないように立ち上がる。なんとかできる。これができるということは、今回の痛みは少しましだなと思える。そう思えると気持ちの上で多少のゆとりも生まれる。本当に痛いときは立ち上がることができないのである。
なんとか階下に降りる。鎮痛剤を服用。それからタバコだ。
タバコは百害あって一利なしなどと言われるけど、そんなことはない。痛みに耐えやすくしてくれる。これは本当である。心理学の実験であるのだ。喫煙は痛みを耐えるのを助けるのだ。
少し落ち着くと食卓につく。食事をするでもなく、座る。鎮痛剤が効いてくるまで座って過ごすことにしたのだ。居間のテレビでワイドショーが流れている。
ガーシーのことをやたらとやってる。NHK党の議員だ。政見放送ではよく見かけたけれど、この人が当選しているとは知らなかった。なんでも暴露系のユーチューバーだそうで、今回、恐喝などの疑いがもたれているという。
ユーチューバーの方では知らんけど、議員としてモノが言える立場かね、とも言いたくなる。すでに前回の国会は欠席しているそうだ。議員に当選して、まともな理由もなく国会に出ないというのは、それ自体、投票者、支持者を裏切っているのである。議員として期待されている仕事、あるいは義務として課せられている仕事をすっぽかしているのだから、何を言っても通用しないだろうという気がする。
まあ、ガーシーなんかどうでもええわ、こっちはこっちでたいへんなのだ。
小一時間ほどそこで過ごしていると、鎮痛剤が効いてきたのか、痛みが緩和されてきた。もう少し待機していたかったけれど、遅刻してしまいそうなので、とにかく家を出る。駅まで向かうのがたいへんだったが、その後は鎮痛剤がより効いてきたので痛みや負担が少なくなっていく。
どこへ行くのかというと、アルバイトしている工場である。契約更新の件で行かないといけないのだ。そういうわけで痛む足を引きずって向かっているのだ。と言っても、家を出て駅へ向かうまでがたいへんだっただけで、その後は比較的順調だった。工場近くのコンビニでタバコを一服する余裕も生まれた。
契約更新自体はすぐに終わる。書類に記入して終わりだ。この更新も今回で三回目かな。最初は「ごくろうさん」などと肩をたたかれて契約を打ち切られるのではないかと、生きた心地もしなかったけれど、今は安心している。僕は優等生ではないけれど、普通に仕事をしているので、クビを切られることはないだろうと高をくくっている。結果は案の定で3か月の契約更新である。おかげで来月からも工場で働ける。
帰途に就く。再びあのコンビニ前で喫煙。この後どうするかを考える。いくつかの予定は組んである。しかし、億劫だ。タバコ数本を消費しながら考える。足のことを考えたら、今日は家でゆっくり休めておく方がいい。下手に動かし続けていると、またどこか他の部位が痛みだすかもしれない。でも、家にいたらHP関係のことなどができなくなる。それなら高槻まで出た方がいい、等々と考えあぐねる。
そうして考え迷っていると、そこにタバコを喫いにきた女性が現れた。この人は夜にこの場所でよく見かけるのであるが、こんな明るい時間でも来るのだと思った。
あまりハッキリとは見ていないのだけれど、30代くらいだろうか。その女性は灰皿の横の地べたに座る。灰皿の周辺なんて汚いのに、そんなこと意に介さずに座り込む。座って喫煙しながら、ブツブツと独語をする。
以前、薬を飲み忘れたとかいうことを繰り返し呟いていたので、どこかで治療を受けている人なのだろう。薬を飲み忘れてパニックになっているようでもあった。
また、別の時には、「誰かが入ってくる。誰かが入ってくる」と言い続けていた。その「誰か」が僕ではありませんようにと祈っていたのを思い出す。僕は見ず知らずの他人だけれど、こういう人は距離的に近い人の影響をたやすく受ける。
今朝も座り込んでブツブツと独り言を言い続ける。そんな彼女を見て、やっぱり高槻に行って仕事をしようと思い立つ。ああいう人を見ると、もっと仕事をしたくなるから不思議だ。
そこから高槻に直行。銀行など、何軒か回ってから職場入りする。
ブログの復旧が2018年のところが途中だった。下半期のページだけ作って、そのままだったのではないかな。まずはそこから取り掛かる。
取り掛かったものの、どうもパソコンの調子が悪い。セキュリティか何かで更新があるのだろうか。動作が鈍い。そのため公開作業中も誤操作が連続し、その都度、やり直す。ダメだ、こりゃ。そう思い、復旧作業は一時中断する。
中断して一服する。足が痛むというのは、飛ばし過ぎというサインだ。やはり休むのが正解だったのかな、などとも思う。とりあえず、20ページはブログの復旧をした。そこまでやって、今日のこのブログを書いている次第である。
まだ今日の一日は終わっていないけれど、この後も、できるだけ動き回らずに、できることをやっていこうと思う。今日を無駄にしない。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)