9月8日:バランスよく
9月に入って、僕は酒を飲まないで来たけれど、昨晩は飲んでしまった。ただ、今日はそのことをすごく後悔している。酒そのものも良いものに思えなかった。飲むまでは酒が無性に欲しくて、魅力的に見えるのだけれど、いざ一口飲んでみると、それが期待していたほど美味しいものでもなく、素晴らしいものでもないということを実感した。
量はそれほど飲んでいないのだけれど、今日はひどく酒が残っている。二日酔いというのではなくて、胃腸の具合がよろしくないのだ。はやり飲酒しない方が良かったと思う次第である。
胃腸の具合を悪くしているのは、食生活も関係している。このところ、あまり食べたくないのだ。食事をするのもひどくしんどく感じられるのだ。そこで空腹を感じたら何か食べることにしようと決めた。空腹感に襲われるまで食べないでおこうということだ。そうすると、一日二食になってしまった。9月に入って、体重がすでに3キロほど落ちている。
今日は朝、ご飯を一善、ふりかけをかけて食した。昼はラーメンを食べる。そのまま夜勤に突入してもいいのだけれど、この後、やっぱり何か軽く食べておこうと今は考えている。今日はかろうじて一日三食になりそうだ。
いろんなことに追われていて、落ち着いて食事できないのだ。食べている間も気になっていて、悠長に食べていられないという気分に襲われるのだ。
昨晩、仕事を終えた頃、僕は飲酒欲求に襲われていた。すぐに飲みに行ったのではない。二時間くらい葛藤した後の飲酒だった。その間、僕は歩いて気を紛らわした。初めてキャップ書店に入った。JR高槻駅に新しく出来た書店だ。なかなか広い書店で、いろいろ本が揃っている。専門書はほとんどないけれど、本を眺めていると、あの本も読みたい、これもまだ読んでいないなどという気持ちに駆られる。それはどこか向上心のようなものを刺激される感じである。そういう気持ちに駆られると、酒なんぞ飲んでいる暇はないと思えるのだけれど、昨夜は効果がなかった。
酒を飲まないでいたけれど、その代わりにタバコの本数が増えている。一方を控えれば他方が増えるというのは自然なことだが、あまり望ましいことではない。でも、本を読む時間も増えている。9月に入って、すでに何冊か読み終えている。多少なりともバランスよくならないものかと思う。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)